013 Egretta Sacra II vol.1 :ショートショート台本014  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

P-14 疑惑の微笑

  ■概要
主要人数:4人
時間:

■ジャンル
ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー

■キャスト
リュシアン(男、23歳、執事)
スヴェン(男、25歳、従僕)
エリーズ(女、23歳、メイド長)
クリス(男、14歳、幽霊)


タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
P-14      

疑惑の微笑

001

クリス

(明るく)
「おっと、あそこにいるのは有能執事、リュシアンだね。新しい主と使用人達に囲まれて、どうやら忙しそう」

リュシアン、スヴェン、

002

クリス

(意地悪く)
「でもさ、リュシアンって、有能そうに見えて、意外とぬけてるところがあるよね。生真面目というか、不器用というか・・それが、彼のいいところなんだろうけど・・」

エリーズ、クリス

003

クリス

(楽しそうに)
「あっちから来るのはスヴェンだ。フフ・・どっちかっていうと、スヴェンの方が抜け目がない有能執事って感じだけど・・どうなることやら」

TIME:

004

  (リュシアンが歩いてきて、おもむろに懐中時計を取り出し時間を確認する)
 

005

リュシアン

(時間を確認しながら)
「ああ・・・もう、こんな時間か・・・もうすぐ、お客様がおつきになる。準備をしなくては・・」

 

006

スヴェン

(反対側から歩いてきて、朗らかに)
「リュシアンさん、こんなところにいらしたんですね。カミーユさんが、あなたのことを探しておいででした」

 

007

リュシアン

(スヴェンに気づいて)
「スヴェンさんか・・・ありがとう」

 

008

スヴェン

(笑いかけて)
「フフ・・・スヴェンと呼び捨てで結構です」

 

009

リュシアン

(戸惑ったように)
「いや、でも、あなたは・・」

 

010

スヴェン

(笑いかけて)
「今後、私はあなたの部下です。呼び捨てにするのは、当たり前でしょう」

 

011

リュシアン

(戸惑ったように)
「あ・・・・」

 

012

スヴェン

(深く頭を下げて)
「私もハリーも、このように大きなお屋敷にお仕えするのは、はじめてで、何かとご迷惑をおかけすることと思いますが、よろしくご指導の程をお願い致します」

 

013

リュシアン

(丁寧に)
「いや・・・あなたの仕事ぶりは目をみはるものがあると、カミーユが褒めていましたよ。他の使用人達からの評価も高い」

 

014

スヴェン

(謙遜して)
「いえ・・私など・・まだまだ、若輩者です。何か不備がございましたら、遠慮なく、何なりと・・・」

 

015

リュシアン

(頬笑みかけて)
「あなたがエグレッタにいらして下さったことを、心より嬉しく思います。どうか、皆のお手本になってください」

 

016

スヴェン

(頭を下げて)
「かしこまりました。さて、それでは、私はこれにて失礼致します」

 

017

リュシアン

(穏やかに)
「ああ、ありがとう」

 

018

スヴェン

(思い出したように振り返って)
「ああ・・・リュシアンさん」

 

019

リュシアン

(不思議そうに)
「・・・何か?」

 

020

スヴェン

(穏やかに微笑んで)
「その時計・・・刻みが5秒程遅れているようです。早めに直された方がよろしいかと」

 

021

リュシアン

(不審そうに)
「・・・え?」

 

022

スヴェン

(穏やかに言って、立ち去る)
「出すぎたことを・・・失礼致しました」

 

023

リュシアン

(不審そうに)
「5秒・・・まさか・・・」

 

024

エリーズ

(スヴェンとすれ違うようにやって来て)
「リュシアン様、いかがいたしました?」

 

025

リュシアン

(顔を上げ)
「ああ、エリーズ・・・いや・・何でもない」

 

026

エリーズ

(思い出したように)
「左様ですか・・・ああ、そうそう・・お客様がお見えになったようです」

 

027

リュシアン

(パチリと時計を閉じて)
「もうですか?・・・すぐに行きます」

 
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