014 Sweet Mulberry Farm I vol.2 :芝居用台本001  ・・・・・・・・・・・・・・ 

小芝居いろいろ

  ■概要
主要人数:3人
時間:


■ジャンル
ボイスドラマ、西部開拓時代、コメディ

■キャスト
ウェンディ (女、17歳、三女)
ステファニー (女、15歳、四女)
ケネス (男、28歳、農夫)

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
W-1       (ベンチの傍にたたずんでいるウェンディ。そこへケネスがやってきて声をかける)

11:00

001

ケネス (ウェンディに話しかけて)
「ウェンディお嬢さん、おはようございます!」

 

002

ウェンディ (ケネスに明るく話しかけて)
「ああ!おはよう、ケネス!気持ちの良い朝ね!」
ウェンディ、ケネス

003

ケネス (優しく)
「そうですね」
 

004

ウェンディ (思い出したように)
「ねえ、そういえば、私の馬はどこ?さっき、馬舎(うまや)をのぞいてみたんだけど、いなかったから・・」
TIME:

005

ケネス (あっさりと)
「プルシアンなら、今朝がた、隣りのショーン坊ちゃんが、連れていきましたよ」
 

006

ウェンディ (明らかに不機嫌そうに)
「ショーンが!?・・・もう!私に何のことわりもなく、勝手に連れ出すなんて!!まったく!!!」
 

007

ケネス (笑いながら)
「でも、馬のことなら、ショーン坊ちゃんの右に出るものはいないでしょう」
 

008

ウェンディ (怒ったように腰に手をあてて)
「そういう問題じゃないでしょ!?あれは、私の馬なのよ!」
 

009

ケネス (困ったように)
「まあまあ・・・」
 

010

ウェンディ (不機嫌そうに)
「それに、悪いけど、プルシアンのことは、ショーンより、私の方がずっとわかっているんだから!」
 

011

ケネス (困ったように)
「いやあ・・・」
 

012

ウェンディ (眉間にしわをよせて)
「だいたい、ショーンはいつも、雑なのよ!!馬の扱いに慣れてるっていうより、無理矢理、ショーンのやり方にあわせてるようなもんだわ!本当、心配・・・」
 

013

ケネス (困ったように)
「そんな・・大丈夫ですよ」
 

014

ウェンディ (腕を組んで)
「ちょっと、様子を見にいってこようかしら」
 

015

ケネス (苦笑して)
「まあまあ、お嬢さん、もうすぐお客さんがいらっしゃいますよ。後でオラが様子を見てきますから」
 
   
W-2
  (ベンチの傍にたたずんでいるウェンディ。そこへケネスがやってきて声をかける)
12:00
016
ケネス (ウェンディに話しかけて)
「やあ、ウェンディお嬢さん、どうしました?」
 
017
ウェンディ (明るく答えて)
「ああ、ケネス!そろそろ、お昼の時間だから、皆を呼びに来たのよ」
ウェンディ、ケネス
018
ケネス (思い出したように)
「もう、そんな時間ですか」
 
019
ウェンディ (にっこり笑って)
「今日も忙しそうね」
TIME:
020
ケネス (あっさりと)
「いやあ、昨日に比べれば、落ち着いた一日ですよ」
 
021
ウェンディ (思い出したように)
「そういえば、昨日は大変だったみたいね。牛のアガタの子供が産まれたんでしょ?しかも、双子だったって!セルマが大騒ぎしていたわ」
 
022
ケネス (頭をかきながら)
「かなりの難産で、結局一日がかりです・・ハハ・・」
 
023
ウェンディ (苦笑しながら、途中、エレインの真似をして)
「私も手伝いに行きたかったんだけど・・エレイン先生がうるさくてね。『お嬢様が、牛の出産に立ち会うなんて、とんでもない!』って」
 
024
ケネス (困ったように)
「ハハ・・・確かに」
 
025
ウェンディ (肩をすくめて)
「何がいけないのか、私にはサッパリだわ。双子の牛が生まれる瞬間なんて、一生のうちに、そう何度も見られるものじゃないのよ!」
 
026
ケネス (困ったように)
「いやあ・・そういう問題じゃ・・」
 
027
ウェンディ (溜息まじりに)
「エレイン先生が教えてくれる作法や教養なんて、将来、何の役に立つのかしら。私はここから離れるつもりはないのに」
 
028
ケネス (驚いたように)
「お嬢さんは、ここに残るつもりですか?」
 
029
ウェンディ (当たり前だというように、明るく)
「ええ、もちろんよ!アンジェラは、とっとと結婚して出ていっちゃうだろうし、ジェニファーは知っての通り、都会かぶれでしょ?それから、ステフは・・・ちょっと変わり者すぎて・・ねぇ。・・・やっぱり、ここは、私が継ぐしか、ないじゃない♪」
 
030
ケネス (苦笑して)
「はあ・・・」
 
   
W-3     (ベンチのかげに隠れているウェンディ。そこへケネスがやってきて声をかける)
13:00

031

ケネス (ウェンディに話しかけて)
「おや、ウェンディお嬢さん、こんなところで、どうしました?」
 

032

ウェンディ (口元に指を立てて、慌てたように)
「しーーーっ!!!ケネスッ!!!声が大きいわよ!!」
ウェンディ、ケネス

033

ケネス (ぽかんとした様子で)
「はあ・・・」
 

034

ウェンディ (焦ったように)
「その辺に、アンジェラとエレイン先生はいない?」
TIME:

035

ケネス (首をかしげて)
「アンジェラお嬢さんと、エレイン先生ですかぁ?・・・はて・・見かけませんでしたが・・」
 

036

ウェンディ (ホッとしたように溜息をつきながら、立ち上がって、晴れやかな顔で明るく)
「はぁ・・・よかった!逃げ切れたわ!本当、二人とも、しつこいったら、ありゃしない!」
 

037

ケネス (苦笑しながら)
「もしかして・・また、サボったんですか?」
 

038

ウェンディ

(ストンとベンチに腰をおろし、足をのばしながら)
「だって、くだらないテーブルマナーのレッスンよ!ハンバーガーやホットドッグを食べるのに、テーブルマナーなんて、いらないっての!!」

 

039

ケネス (困ったように)
「ハンバーガーのためのテーブルマナーじゃないでしょうに・・」
 

040

ウェンディ (そっぽを向いて)
「わかってるわよ!フレンチとかイタリアンなんかのコース料理のためでしょ?でもね、ここに住んでれば、そんな高級でおかたい食事をする機会なんて、滅多にないじゃない!」
 

041

ケネス (困ったように)
「いやあ・・だから、それは・・・」
 

042

ウェンディ (強く主張して)
「だったら、ナンシーやセルマに郷土料理の一つも習った方が、よっぽど有意義ってもんよ!」
 

043

ケネス (驚いたように)
「お嬢さんだって、他のお嬢さん方のように、都会に住んでらっしゃる従姉妹さんの何とかパーティーに出たりするんでしょう?」
 

044

ウェンディ (明るく手をひらひら振って)
「ああ〜、私は行かないから。特に興味もないしね。だいたい、厚化粧に、煌びやかな貴族みたいなドレスなんて、私には向いてないのよ。私はおひさまと干し草の臭いがするこの服で十分!」
 

045

ケネス (苦笑して)
「はあ・・・」
 
   
W-4

 

  (ベンチに腰をかけて、左足を水平にあげるように膝を組んで、その上に左手で頬杖をつく不機嫌そうなウェンディ。)
14:00

046

ケネス (ウェンディに話しかけて、後半ちょっと苦笑して)
「おや、ウェンディお嬢さん・・・またですか・・」
 

047

ウェンディ (不機嫌そうにそっぽを向いたまま、全然に力を入れて)
「だって、アンジェラもジェニファーもエレイン先生も、全然、わかってないんだから!!」
ウェンディ、ケネス

048

ケネス (呆れた様子で)
「どうせまた、ファームの仕事を手伝いたいとか何とか・・・」
 

049

ウェンディ (ケネスを睨みつけて)
「今回は違うわよ!今度、町で行われるフェスティバルがあるでしょう?そこで行われるロデオ大会に出るつもりだと言ったら、大騒ぎ!」
TIME:

050

ケネス (驚いたように)
「ロデオ・・!?お嬢さんが!?」
 

051

ウェンディ (顔をあげて、明るく、自信満々に)
「あら、自信はあるのよ!だって、馬の扱いも、牛の扱いも、私がファームで一番じゃない!」
 

052

ケネス (苦笑しながら)
「いや、そういう問題じゃあ・・・」
 

053

ウェンディ

(ケネスを無視して、また、頬杖ついて、不機嫌そうに)
「なのに、あの三人ときたら、口をひらけば、やれ危ないだの、やれ怪我をしたらどうするだのと、小言ばっかり!しまいには、もっと女の子らしくしろだの、詩集の一冊も読めだの・・・あ〜、うんざり!!」

 

054

ケネス (困ったように)
「うーん・・・それが普通のような・・・」
 

055

ウェンディ (肩をすくめて)
「パパもママも私がロデオに出るのは大賛成なのに!あの3人は、本当、器がちっちゃいのよ!!今のご時世、女が家にひきこもっていて、どうするのよ!ばんばん、外に出ていかなくちゃ!」
 

056

ケネス (困ったように返答して)
「はぁ・・」
 

057

ウェンディ (立ち上がって、強く主張して)
「その大会の去年の優勝者は、あの憎っきショーンなのよ!!悔しいじゃない!あんなヤツに一番を持ってかれたまんまなんて!!!」
 

058

ケネス (思い出したように)
「ああ、そういえばそうでしたね」
 

059

ウェンディ (腰に手をやり、右手拳を大きく振り上げて)
「えーい!!あのクソ生意気なショーンの鼻を明かしてやるのよ!!ケネス、後でヒマになったら、特訓につきあってよね!打倒ショーン!!!目指せ、優勝よ!!!」
 

060

ケネス (苦笑して)
「お嬢さん・・・」
 
   
W-5     (ベンチにもたれかかるようにして、空を見上げるウェンディ)
15:00

061

ケネス (ウェンディに話しかけて)
「ウェンディお嬢さん?そんなところで、どうしました?」
 

062

ウェンディ (ケネスを見て、儚く笑って)
「ああ・・ケネス。ちょっと疲れたから、ここで休憩してるだけ」
ウェンディ、ケネス

063

ケネス (笑って)
「今日はお客さんがいっぱいですからねぇ」
 

064

ウェンディ (ケネスをじっと見つめて)
「ねえ、ケネスは結婚しないの?」
TIME:

065

ケネス (驚いてうろたえたように)
「え・・っ!?結婚!?・・な、何をいきなり!」
 

066

ウェンディ (手を組んで前方へのばすようにして)
「だって、この辺に住んでる子たちは、皆、だいたい20歳前後で結婚しちゃうでしょ。だから、ケネスもそろそろするのかなあって・・」
 

067

ケネス (焦ったように、独り言のようにブツブツと)
「いや・・・オラだって相手がいればすぐにでも・・・」
 

068

ウェンディ

(ケネスを無視して、遠くを見つめて)
「いい人を見つけて、結婚して、その人の子供を産んで・・母親になって、しっかり家庭を守って・・・それが普通なのよね」

 

069

ケネス (我に返ったように)
「ああ・・お嬢さんの話ですか」
 

070

ウェンディ (肩をすくめて)
「別にそれがイヤってわけじゃないのよ。いつか、好きな人ができれば、私だって・・・もともと、子供は好きだしね。・・・ただ・・」
 

071

ケネス (困惑気味に)
「ただ?」
 

072

ウェンディ (大きくのびをしながら、笑って)
「あーあ!ケネスはいいなぁ・・・」
 

073

ケネス (戸惑った様子で)
「オラ・・ですか・・?」
 

074

ウェンディ (明るくおどけたように、後半はちょっとせつなく、最後は明るく元気に)
「私も男の子に生まれたかったなぁ!そうしたら、間違いなく、ここいらで一番の色男だったと思わない?ショーンやマーティンなんて、目じゃないわよ!女の子達の黄色い声援が毎日飛び交うのよ!・・・そうしたら、パパも安心して、ここを任せられたのにね・・・・ま、こんなこと考えていても仕方ないわね。さー、行きましょ、ケネス!」
 

075

ケネス (戸惑ったように)
「お嬢さん・・・」
 
   
S-1

 

  (ステファニーは眠そうな顔でうなだれたようにベンチに腰をおろしている。そこへケネスがやってきて声をかける)
11:00

076

ケネス (ステファニーに明るく話しかけて)
「おはようございます、ステファニーお嬢さん!」
 

077

ステファニー (不機嫌そうに、目をこすりながら眠そうに)
「おはよぉ・・ケネス・・・」
ステファニー、ケネス

078

ケネス (キョトンとした感じで)
「おやおや?どうしました、お嬢さん。今朝は、何だかいつもより、不機嫌だ」
 

079

ステファニー (不機嫌そうに)
「だって、今日は日曜日なのよ。もっと、ゆっくり、ベッドに入っていたかったわ。ステフは、まだ、眠いの・・」
TIME:

080

ケネス (困ったように)
「今日は、このマルベリーに、お客さんがたくさんいらっしゃるんだから、仕方ないですよぉ〜」
 

081

ステファニー (ふてくされたように言って、大あくびをして)
「そんなの、ケネスがお相手すればいいでしょ!ふあああ〜」
 

082

ケネス (なだめるように)
「そんなこと言ってると、またお姉さんたちに叱られますよ」
 

083

ステファニー

(しらっと)
「んー、いいの!みんな、おこりんぼでいるのが、好きなのよ。ねぇ、それより、ステフ、あったかーい、ミルクがのみたい!」

 

084

ケネス (肩をすくめて)
「やれやれ・・・」
 
   
S-2     (ベンチに後ろ向きにたち膝で座るステファニー。一生懸命、塀の隙間から、何かを見ている。そこへケネスがやってきて声をかける)
12:00

085

ケネス (ステファニーに明るく話しかけて)
「おや?ステファニーお嬢さん。そんなところで、どうしました?」
 

086

ステファニー (ケネスを無視して、楽しそうに鼻歌を歌っている)
「フン♪フン♪フーン♪」
ステファニー、ケネス

087

ケネス (ステファニーをのぞきこむようにして)
「お嬢さん?」
 

088

ステファニー (くるりと振り返って、不機嫌そうに顔をしかめて、口元に人差し指を立て、静かにするように言う)
「シーーーッ!!!今、アンジェラとリックがいいところなんだから!!!」
TIME:

089

ケネス (驚いたように)
「え!?アンジェラお嬢さんと、リックが!?」
 

090

ステファニー (にっこり笑って)
「そうよ♪今、リックがアンジェラに覆いかぶさっているところなの♪でもね、アンジェラは、気が強いから、反対にリックを襲うのは、時間の問題ね〜♪」
 

091

ケネス (慌てたように)
「な・・な、なんの話をしてるんですかっ!?」
 

092

ステファニー (また塀の方に顔を戻して)
「リックは弱いから、すぐにアンジェラにヤラれちゃうわ♪・・・・あーっ!!!!アンジェラったら、とうとう、リックを追い詰めたわ!!」
 

093

ケネス (ワタワタしながら)
「え・・っ!?えええ!?お嬢さん!?」
 

094

ステファニー (興奮したように)
「あーっ、ダメっ!!!リック、早く、逃げて!!! 早くしないと、アンジェラに食べられちゃうわっ!!!あーーっ!!!」
 

095

ケネス (慌ててステファニーをとめるように)
「お嬢さん、いけませんっ!!!」
 

096

ステファニー (遮られて、ムッとして)
「ちょっと!邪魔しないでよ、ケネス!!カマキリのペアなんて、そうそう見られないのよ!!」
 

097

ケネス (キョトンとして)
「へ・・?カマキリ・・・??」
 

098

ステファニー (腕を組んで、頬をふくらませて)
「あーあ!!ケネスが邪魔するから、いいところ、見逃したじゃない!!つっまーんなーい!!!」
 

099

ケネス (困ったように頭をかいて)
「・・・・すみません・・」
 
   
S-3     (ベンチに腰をかけ、足をブラブラさせながら、時々、大きな溜息をついて)
13:00

100

ケネス (ステファニーに明るく話しかけて)
「おや?ステファニーお嬢さん。なんだか、浮かない顔ですね」
 

101

ステファニー (ケネスに気づいて、つまらなそうに)
「なーんだ、ケネスかぁ・・・はぁ・・・」
ステファニー、ケネス

102

ケネス (ちょっと驚いたように)
「一人でそんなところに腰をかけて、大きな溜息なんて、お嬢さんらしくないですね」
 

103

ステファニー (立ち上がって、腰に手をあてて、胸をはり、頬をふくらませて)
「あら、失礼しちゃうわ!ステフだって、お年頃の女の子なのよ!そりゃあ、人に言えない悩みの一つや二つくらいあるわ!」
TIME:

104

ケネス (苦笑して)
「ハハ・・・悩み・・ですか?」
 

105

ステファニー (人差し指を立てて、口元にやって、考えるように難しい顔で)
「そうよ!今日のオヤツは、ナンシーの焼いてくれたアツアツのチェリーパイに冷たーいバニラアイスにするか、セルマの焼いてくれたミルクたっぷりのビスケットにはちみつたっぷり♪にするか、それとも、サンディの焼いてくれた甘〜い、チョコレートチップクッキーにするか・・・本当、悩むわぁ・・・・」
 

106

ケネス (呆れたように視線をはずして、後半、思い出したように)
「オヤツの話とは・・・・あ!でも、!待った!お嬢さん、さっき、お昼を食べたばかりじゃ!!」
 

107

ステファニー (腰に手をあてて、フフンとアゴをあげて、高飛車そうににっこり笑ってエラそうに)
「うん、食べたわ!でもね、ステフは、過去にこだわらない女なのよ!」
 

108

ケネス (苦笑して)
「過去・・ねぇ・・・」
 

109

ステファニー (ストンとベンチに腰をおろして)
「はぁ・・・本当、悩むわ・・・」
 

110

ケネス (苦笑して)
「だったら、全て、召し上がれば・・・」
 

111

ステファニー (立ち上がって、驚いたようにケネスを見て)
「はっ!!!スゴイ、ケネス!そうよ、そうよね〜!!全部、食べればいいのよねーー!!スゴーイ!!全然思いつかなかったわ!」
 

112

ケネス (苦笑して)
「ハハハ・・・」
 

113

ステファニー (後ろで手を組んで、前かがみ気味にケネスをのぞきこむように、にっこり笑って)
「ケネスって、ただ、ボケーッとしてる人だと思ってたけど、意外と頭がいいのね♪ステフ、ちょっと、みなおしちゃったぁ♪」
 

114

ケネス (困ったように首を傾げて)
「は・・はぁ・・・」
 
   
S-4     (ベンチに後ろ向きに座って、背もたれの部分に両腕を置いて、頬杖つくステファニー)
14:00

115

ケネス (ステファニーに明るく話しかけて)
「おや?ステファニーお嬢さん。こんなところで、どうしました?」
 

116

ステファニー (背中を向けたまま、楽しそうに)
「ねぇ、ケネス・・・アナタは今日も素敵ね♪おひさまの光に照らされて、眩しいくらい!」
ステファニー、ケネス

117

ケネス (驚いたように後ずさりして)
「え・・?えぇ・・!?」
 

118

ステファニー (背中を向けたまま、明るく)
「ステフはね、ケネスのことが好き♪・・・だって、いつもステフの話を静かに、きいてくれるし・・・」
TIME:

119

ケネス (唖然としたように口をポカンと開け、後半、照れて頭をかいて)
「あ・・・え・・・?・・好き・・・?あ・・・いやぁ・・・」
 

120

ステファニー (背中を向けたまま、悲しそうに)
「でもね、アンジェラはアナタと話すのやめなさいって言うの・・・いい年頃の娘が恥ずかしいって・・・ご近所の方に何を言われるかって・・」
 

121

ケネス (驚いたように)
「え・・・!?アンジェラお嬢さんがそんなことを・・!?」
 

122

ステファニー (背中を向けたまま、怒ったように)
「ジェニファーはもっとヒドイのよ!アナタのこと、気持ち悪いって!この間だって、「これだから、田舎者はイヤなのよ!」なーんて、大騒ぎ!」
 

123

ケネス (ショックをうけたようにうなだれて)
「ガーン・・・ジェニファーお嬢さんは、オラのこと気持ち悪いと思っていたのか・・・」
 

124

ステファニー (背中を向けたまま、あっさりと)
「ウェンディは・・・ほら、あーゆー性格だからぁ・・全然、気にしてないみたいなんだけどぉ・・・「ちょっと、触ってみたいかも♪」なーんて、言ってたよ」
 

125

ケネス (真っ赤になって、ドキドキして照れたように)
「え・・・ウェンディお嬢さんが・・・触ってみたいだなんて・・・」
 

126

ステファニー (背中を向けたまま、ふてくされたように)
「ママはね・・アナタと結婚するのは、無理だって言うのよ!そりゃあ、二人の間には、越えたくても越えられない、大きな壁があるけど・・・ステフだって、そのくらい、わかってるもん・・・」
 

127

ケネス (ビックリして)
「えぇ!?け、結婚っ!?」
 

128

ステファニー (背中を向けたまま、嬉しそうに)
「でも・・・ステフは、ケネスとずーーっと一緒にいたいの♪いいの、皆が反対したって・・・だって、だーーーい好きなんだもん♪」
 

129

ケネス (オロオロして、大きな声で)
「あ・・いや・・お嬢さん・・・っ!!」
 

130

ステファニー (ケネスに気づいて振り返って)
「あら?ケネス、いたの??」
 

131

ケネス (オロオロして、大きな声で)
「あ、あの・・・!!」
 

132

ステファニー (立ち上がって、不思議そうに首をかしげて)
「どうしたの?オロオロしちゃって。・・・あ、紹介するわ♪ウシガエルのケネス♪ね、かわいいでしょー?ちょっと、マヌケそうなところが、アナタに似てるから名づけたのー♪・・・・さーて、ケネス、オヤツにしましょー♪・・・あ、アナタのことじゃないからね!」
 

133

ケネス (呆然として)
「カ・・・カエルとは・・・やれやれ・・・」
 
   
S-5     (ベンチに座って絵本を読んでいるステファニー)
15:00

134

ケネス (ステファニーに明るく話しかけて)
「ああ!ステファニーお嬢さん。こんなところにいらしたんですか!教育係のエレイン先生が、お嬢さんを探してましたよ!」
 

135

ステファニー (チラリとケネスを見て、興味なさそうに、また絵本に目を落として)
「ああ、ケネス。・・・うん、知ってる」
ステファニー、ケネス

136

ケネス (困ったように)
「知ってるって・・・また叱られますよ」
 

137

ステファニー (絵本のページをめくりながら)
「うん、いいの。だって、エレイン先生が怒るのは、いつものことだもーん」
TIME:

138

ケネス (困ったように)
「よくないですよ!しっかり勉強しないと、大人になった時、困りますよ!」
 

139

ステファニー (顔を上げて明るく)
「大丈夫よ!だって、ステフ、ちゃーんと、一人でも、お勉強してるもん♪今だって、色々考えてたのよ!今日のお夕飯は、何かなー?とか、明日は何して遊ぼうかなーとか!」
 

140

ケネス (たしなめるように)
「そういうのは、お勉強って言わないんです」
 

141

ステファニー (あっけらかんと)
「ふーん、そうなの。・・・ああ!そうだ!もう一つ、ずっと考えていることがあるの!答えがわかんなくて、困ってるのよ!」
 

142

ケネス (キョトンとして)
「何ですか?」
 

143

ステファニー (目をキラキラさせて)
「あのね。にわとりさんと、たまごさん、どっちが先に生まれたのかなーって!」
 

144

ケネス (絶句して)
「え・・・」
 

145

ステファニー (ケネスの顔をのぞきこんで)
「ねー、ケネス。どっちが先?にわとりさん?たまごさん?」
 

146

ケネス (困ったように、腕を組んで考えるように)
「あー・・・・えっと・・・たまごかな・・・?」
 

147

ステファニー (ケネスの周りを歩きながら)
「そのたまごさんは、誰が産んだの?」
 

148

ケネス (腕を組んだまま、首をかしげて)
「あー・・・にわと・・り・・・?」
 

149

ステファニー (ケネスをのぞきこんで)
「じゃあ、そのにわとりさんは、何から生まれたの?」
 

150

ケネス (腕を組んだまま、首をかしげて)
「たまご・・・だよなぁ・・・うーん・・・・卵は鶏が産んで、その鶏は卵から生まれて・・・えーと・・・」
 

151

ステファニー (あっさりと)
「ほらね。お勉強した大人のケネスでも、わからないことがいっぱいなのよ。だったら、お勉強する意味ないでしょ?」
 

152

ケネス (ステファニーを放っておいたまま、一人でブツブツ言いながら)
「鶏は卵を産むだろ・・・卵はヒヨコになって・・・鶏は卵・・・卵から鶏・・・」
 

153

ステファニー (くるりとケネスに背中を向けて楽しそうに言って立ち去りながら)
「あーあ、お腹すいちゃったー♪セルマに何かつくってもらおーっと♪」
 

154

ケネス (慌ててステファニーを追いかけて)
「ああああ!!お嬢さん!ステファニーお嬢さん!!待った・・!!」
 
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