小芝居いろいろ |
|
■概要 主要人数:3人 時間: ■ジャンル ボイスドラマ、西部開拓時代、コメディ ■キャスト ウェンディ (女、17歳、三女) ステファニー (女、15歳、四女) ケネス (男、28歳、農夫) |
タイトル |
時間 |
キャスト |
セリフ・ナレーション |
W-1 | (ベンチの傍にたたずんでいるウェンディ。そこへケネスがやってきて声をかける) |
||
11:00 |
001 |
ケネス | (ウェンディに話しかけて) 「ウェンディお嬢さん、おはようございます!」 |
|
002 |
ウェンディ | (ケネスに明るく話しかけて) 「ああ!おはよう、ケネス!気持ちの良い朝ね!」 |
ウェンディ、ケネス |
003 |
ケネス | (優しく) 「そうですね」 |
004 |
ウェンディ | (思い出したように) 「ねえ、そういえば、私の馬はどこ?さっき、馬舎(うまや)をのぞいてみたんだけど、いなかったから・・」 |
|
TIME: | 005 |
ケネス | (あっさりと) 「プルシアンなら、今朝がた、隣りのショーン坊ちゃんが、連れていきましたよ」 |
006 |
ウェンディ | (明らかに不機嫌そうに) 「ショーンが!?・・・もう!私に何のことわりもなく、勝手に連れ出すなんて!!まったく!!!」 |
|
007 |
ケネス | (笑いながら) 「でも、馬のことなら、ショーン坊ちゃんの右に出るものはいないでしょう」 |
|
008 |
ウェンディ | (怒ったように腰に手をあてて) 「そういう問題じゃないでしょ!?あれは、私の馬なのよ!」 |
|
009 |
ケネス | (困ったように) 「まあまあ・・・」 |
|
010 |
ウェンディ | (不機嫌そうに) 「それに、悪いけど、プルシアンのことは、ショーンより、私の方がずっとわかっているんだから!」 |
|
011 |
ケネス | (困ったように) 「いやあ・・・」 |
|
012 |
ウェンディ | (眉間にしわをよせて) 「だいたい、ショーンはいつも、雑なのよ!!馬の扱いに慣れてるっていうより、無理矢理、ショーンのやり方にあわせてるようなもんだわ!本当、心配・・・」 |
|
013 |
ケネス | (困ったように) 「そんな・・大丈夫ですよ」 |
|
014 |
ウェンディ | (腕を組んで) 「ちょっと、様子を見にいってこようかしら」 |
|
015 |
ケネス | (苦笑して) 「まあまあ、お嬢さん、もうすぐお客さんがいらっしゃいますよ。後でオラが様子を見てきますから」 |
|
W-2 | (ベンチの傍にたたずんでいるウェンディ。そこへケネスがやってきて声をかける) |
||
12:00 | 016 |
ケネス | (ウェンディに話しかけて) 「やあ、ウェンディお嬢さん、どうしました?」 |
017 |
ウェンディ | (明るく答えて) 「ああ、ケネス!そろそろ、お昼の時間だから、皆を呼びに来たのよ」 |
|
ウェンディ、ケネス | 018 |
ケネス | (思い出したように) 「もう、そんな時間ですか」 |
019 |
ウェンディ | (にっこり笑って) 「今日も忙しそうね」 |
|
TIME: | 020 |
ケネス | (あっさりと) 「いやあ、昨日に比べれば、落ち着いた一日ですよ」 |
021 |
ウェンディ | (思い出したように) 「そういえば、昨日は大変だったみたいね。牛のアガタの子供が産まれたんでしょ?しかも、双子だったって!セルマが大騒ぎしていたわ」 |
|
022 |
ケネス | (頭をかきながら) 「かなりの難産で、結局一日がかりです・・ハハ・・」 |
|
023 |
ウェンディ | (苦笑しながら、途中、エレインの真似をして) 「私も手伝いに行きたかったんだけど・・エレイン先生がうるさくてね。『お嬢様が、牛の出産に立ち会うなんて、とんでもない!』って」 |
|
024 |
ケネス | (困ったように) 「ハハ・・・確かに」 |
|
025 |
ウェンディ | (肩をすくめて) 「何がいけないのか、私にはサッパリだわ。双子の牛が生まれる瞬間なんて、一生のうちに、そう何度も見られるものじゃないのよ!」 |
|
026 |
ケネス | (困ったように) 「いやあ・・そういう問題じゃ・・」 |
|
027 |
ウェンディ | (溜息まじりに) 「エレイン先生が教えてくれる作法や教養なんて、将来、何の役に立つのかしら。私はここから離れるつもりはないのに」 |
|
028 |
ケネス | (驚いたように) 「お嬢さんは、ここに残るつもりですか?」 |
|
029 |
ウェンディ | (当たり前だというように、明るく) 「ええ、もちろんよ!アンジェラは、とっとと結婚して出ていっちゃうだろうし、ジェニファーは知っての通り、都会かぶれでしょ?それから、ステフは・・・ちょっと変わり者すぎて・・ねぇ。・・・やっぱり、ここは、私が継ぐしか、ないじゃない♪」 |
|
030 |
ケネス | (苦笑して) 「はあ・・・」 |
|
W-3 | (ベンチのかげに隠れているウェンディ。そこへケネスがやってきて声をかける) |
||
13:00 | 031 |
ケネス | (ウェンディに話しかけて) 「おや、ウェンディお嬢さん、こんなところで、どうしました?」 |
032 |
ウェンディ | (口元に指を立てて、慌てたように) 「しーーーっ!!!ケネスッ!!!声が大きいわよ!!」 |
|
ウェンディ、ケネス | 033 |
ケネス | (ぽかんとした様子で) 「はあ・・・」 |
034 |
ウェンディ | (焦ったように) 「その辺に、アンジェラとエレイン先生はいない?」 |
|
TIME: | 035 |
ケネス | (首をかしげて) 「アンジェラお嬢さんと、エレイン先生ですかぁ?・・・はて・・見かけませんでしたが・・」 |
036 |
ウェンディ | (ホッとしたように溜息をつきながら、立ち上がって、晴れやかな顔で明るく) 「はぁ・・・よかった!逃げ切れたわ!本当、二人とも、しつこいったら、ありゃしない!」 |
|
037 |
ケネス | (苦笑しながら) 「もしかして・・また、サボったんですか?」 |
|
038 |
ウェンディ | (ストンとベンチに腰をおろし、足をのばしながら) |
|
039 |
ケネス | (困ったように) 「ハンバーガーのためのテーブルマナーじゃないでしょうに・・」 |
|
040 |
ウェンディ | (そっぽを向いて) 「わかってるわよ!フレンチとかイタリアンなんかのコース料理のためでしょ?でもね、ここに住んでれば、そんな高級でおかたい食事をする機会なんて、滅多にないじゃない!」 |
|
041 |
ケネス | (困ったように) 「いやあ・・だから、それは・・・」 |
|
042 |
ウェンディ | (強く主張して) 「だったら、ナンシーやセルマに郷土料理の一つも習った方が、よっぽど有意義ってもんよ!」 |
|
043 |
ケネス | (驚いたように) 「お嬢さんだって、他のお嬢さん方のように、都会に住んでらっしゃる従姉妹さんの何とかパーティーに出たりするんでしょう?」 |
|
044 |
ウェンディ | (明るく手をひらひら振って) 「ああ〜、私は行かないから。特に興味もないしね。だいたい、厚化粧に、煌びやかな貴族みたいなドレスなんて、私には向いてないのよ。私はおひさまと干し草の臭いがするこの服で十分!」 |
|
045 |
ケネス | (苦笑して) 「はあ・・・」 |
|
W-4 |
|
(ベンチに腰をかけて、左足を水平にあげるように膝を組んで、その上に左手で頬杖をつく不機嫌そうなウェンディ。) |
|
14:00 | 046 |
ケネス | (ウェンディに話しかけて、後半ちょっと苦笑して) 「おや、ウェンディお嬢さん・・・またですか・・」 |
047 |
ウェンディ | (不機嫌そうにそっぽを向いたまま、全然に力を入れて) 「だって、アンジェラもジェニファーもエレイン先生も、全然、わかってないんだから!!」 |
|
ウェンディ、ケネス | 048 |
ケネス | (呆れた様子で) 「どうせまた、ファームの仕事を手伝いたいとか何とか・・・」 |
049 |
ウェンディ | (ケネスを睨みつけて) 「今回は違うわよ!今度、町で行われるフェスティバルがあるでしょう?そこで行われるロデオ大会に出るつもりだと言ったら、大騒ぎ!」 |
|
TIME: | 050 |
ケネス | (驚いたように) 「ロデオ・・!?お嬢さんが!?」 |
051 |
ウェンディ | (顔をあげて、明るく、自信満々に) 「あら、自信はあるのよ!だって、馬の扱いも、牛の扱いも、私がファームで一番じゃない!」 |
|
052 |
ケネス | (苦笑しながら) 「いや、そういう問題じゃあ・・・」 |
|
053 |
ウェンディ | (ケネスを無視して、また、頬杖ついて、不機嫌そうに) |
|
054 |
ケネス | (困ったように) 「うーん・・・それが普通のような・・・」 |
|
055 |
ウェンディ | (肩をすくめて) 「パパもママも私がロデオに出るのは大賛成なのに!あの3人は、本当、器がちっちゃいのよ!!今のご時世、女が家にひきこもっていて、どうするのよ!ばんばん、外に出ていかなくちゃ!」 |
|
056 |
ケネス | (困ったように返答して) 「はぁ・・」 |
|
057 |
ウェンディ | (立ち上がって、強く主張して) 「その大会の去年の優勝者は、あの憎っきショーンなのよ!!悔しいじゃない!あんなヤツに一番を持ってかれたまんまなんて!!!」 |
|
058 |
ケネス | (思い出したように) 「ああ、そういえばそうでしたね」 |
|
059 |
ウェンディ | (腰に手をやり、右手拳を大きく振り上げて) 「えーい!!あのクソ生意気なショーンの鼻を明かしてやるのよ!!ケネス、後でヒマになったら、特訓につきあってよね!打倒ショーン!!!目指せ、優勝よ!!!」 |
|
060 |
ケネス | (苦笑して) 「お嬢さん・・・」 |
|
W-5 | (ベンチにもたれかかるようにして、空を見上げるウェンディ) |
||
15:00 | 061 |
ケネス | (ウェンディに話しかけて) 「ウェンディお嬢さん?そんなところで、どうしました?」 |
062 |
ウェンディ | (ケネスを見て、儚く笑って) 「ああ・・ケネス。ちょっと疲れたから、ここで休憩してるだけ」 |
|
ウェンディ、ケネス | 063 |
ケネス | (笑って) 「今日はお客さんがいっぱいですからねぇ」 |
064 |
ウェンディ | (ケネスをじっと見つめて) 「ねえ、ケネスは結婚しないの?」 |
|
TIME: | 065 |
ケネス | (驚いてうろたえたように) 「え・・っ!?結婚!?・・な、何をいきなり!」 |
066 |
ウェンディ | (手を組んで前方へのばすようにして) 「だって、この辺に住んでる子たちは、皆、だいたい20歳前後で結婚しちゃうでしょ。だから、ケネスもそろそろするのかなあって・・」 |
|
067 |
ケネス | (焦ったように、独り言のようにブツブツと) 「いや・・・オラだって相手がいればすぐにでも・・・」 |
|
068 |
ウェンディ | (ケネスを無視して、遠くを見つめて) |
|
069 |
ケネス | (我に返ったように) 「ああ・・お嬢さんの話ですか」 |
|
070 |
ウェンディ | (肩をすくめて) 「別にそれがイヤってわけじゃないのよ。いつか、好きな人ができれば、私だって・・・もともと、子供は好きだしね。・・・ただ・・」 |
|
071 |
ケネス | (困惑気味に) 「ただ?」 |
|
072 |
ウェンディ | (大きくのびをしながら、笑って) 「あーあ!ケネスはいいなぁ・・・」 |
|
073 |
ケネス | (戸惑った様子で) 「オラ・・ですか・・?」 |
|
074 |
ウェンディ | (明るくおどけたように、後半はちょっとせつなく、最後は明るく元気に) 「私も男の子に生まれたかったなぁ!そうしたら、間違いなく、ここいらで一番の色男だったと思わない?ショーンやマーティンなんて、目じゃないわよ!女の子達の黄色い声援が毎日飛び交うのよ!・・・そうしたら、パパも安心して、ここを任せられたのにね・・・・ま、こんなこと考えていても仕方ないわね。さー、行きましょ、ケネス!」 |
|
075 |
ケネス | (戸惑ったように) 「お嬢さん・・・」 |
|
S-1 |
|
(ステファニーは眠そうな顔でうなだれたようにベンチに腰をおろしている。そこへケネスがやってきて声をかける) |
|
11:00 | 076 |
ケネス | (ステファニーに明るく話しかけて) 「おはようございます、ステファニーお嬢さん!」 |
077 |
ステファニー | (不機嫌そうに、目をこすりながら眠そうに) 「おはよぉ・・ケネス・・・」 |
|
ステファニー、ケネス | 078 |
ケネス | (キョトンとした感じで) 「おやおや?どうしました、お嬢さん。今朝は、何だかいつもより、不機嫌だ」 |
079 |
ステファニー | (不機嫌そうに) 「だって、今日は日曜日なのよ。もっと、ゆっくり、ベッドに入っていたかったわ。ステフは、まだ、眠いの・・」 |
|
TIME: | 080 |
ケネス | (困ったように) 「今日は、このマルベリーに、お客さんがたくさんいらっしゃるんだから、仕方ないですよぉ〜」 |
081 |
ステファニー | (ふてくされたように言って、大あくびをして) 「そんなの、ケネスがお相手すればいいでしょ!ふあああ〜」 |
|
082 |
ケネス | (なだめるように) 「そんなこと言ってると、またお姉さんたちに叱られますよ」 |
|
083 |
ステファニー | (しらっと) |
|
084 |
ケネス | (肩をすくめて) 「やれやれ・・・」 |
|
S-2 | (ベンチに後ろ向きにたち膝で座るステファニー。一生懸命、塀の隙間から、何かを見ている。そこへケネスがやってきて声をかける) |
||
12:00 | 085 |
ケネス | (ステファニーに明るく話しかけて) 「おや?ステファニーお嬢さん。そんなところで、どうしました?」 |
086 |
ステファニー | (ケネスを無視して、楽しそうに鼻歌を歌っている) 「フン♪フン♪フーン♪」 |
|
ステファニー、ケネス | 087 |
ケネス | (ステファニーをのぞきこむようにして) 「お嬢さん?」 |
088 |
ステファニー | (くるりと振り返って、不機嫌そうに顔をしかめて、口元に人差し指を立て、静かにするように言う) 「シーーーッ!!!今、アンジェラとリックがいいところなんだから!!!」 |
|
TIME: | 089 |
ケネス | (驚いたように) 「え!?アンジェラお嬢さんと、リックが!?」 |
090 |
ステファニー | (にっこり笑って) 「そうよ♪今、リックがアンジェラに覆いかぶさっているところなの♪でもね、アンジェラは、気が強いから、反対にリックを襲うのは、時間の問題ね〜♪」 |
|
091 |
ケネス | (慌てたように) 「な・・な、なんの話をしてるんですかっ!?」 |
|
092 |
ステファニー | (また塀の方に顔を戻して) 「リックは弱いから、すぐにアンジェラにヤラれちゃうわ♪・・・・あーっ!!!!アンジェラったら、とうとう、リックを追い詰めたわ!!」 |
|
093 |
ケネス | (ワタワタしながら) 「え・・っ!?えええ!?お嬢さん!?」 |
|
094 |
ステファニー | (興奮したように) 「あーっ、ダメっ!!!リック、早く、逃げて!!! 早くしないと、アンジェラに食べられちゃうわっ!!!あーーっ!!!」 |
|
095 |
ケネス | (慌ててステファニーをとめるように) 「お嬢さん、いけませんっ!!!」 |
|
096 |
ステファニー | (遮られて、ムッとして) 「ちょっと!邪魔しないでよ、ケネス!!カマキリのペアなんて、そうそう見られないのよ!!」 |
|
097 |
ケネス | (キョトンとして) 「へ・・?カマキリ・・・??」 |
|
098 |
ステファニー | (腕を組んで、頬をふくらませて) 「あーあ!!ケネスが邪魔するから、いいところ、見逃したじゃない!!つっまーんなーい!!!」 |
|
099 |
ケネス | (困ったように頭をかいて) 「・・・・すみません・・」 |
|
S-3 | (ベンチに腰をかけ、足をブラブラさせながら、時々、大きな溜息をついて) |
||
13:00 | 100 |
ケネス | (ステファニーに明るく話しかけて) 「おや?ステファニーお嬢さん。なんだか、浮かない顔ですね」 |
101 |
ステファニー | (ケネスに気づいて、つまらなそうに) 「なーんだ、ケネスかぁ・・・はぁ・・・」 |
|
ステファニー、ケネス | 102 |
ケネス | (ちょっと驚いたように) 「一人でそんなところに腰をかけて、大きな溜息なんて、お嬢さんらしくないですね」 |
103 |
ステファニー | (立ち上がって、腰に手をあてて、胸をはり、頬をふくらませて) 「あら、失礼しちゃうわ!ステフだって、お年頃の女の子なのよ!そりゃあ、人に言えない悩みの一つや二つくらいあるわ!」 |
|
TIME: | 104 |
ケネス | (苦笑して) 「ハハ・・・悩み・・ですか?」 |
105 |
ステファニー | (人差し指を立てて、口元にやって、考えるように難しい顔で) 「そうよ!今日のオヤツは、ナンシーの焼いてくれたアツアツのチェリーパイに冷たーいバニラアイスにするか、セルマの焼いてくれたミルクたっぷりのビスケットにはちみつたっぷり♪にするか、それとも、サンディの焼いてくれた甘〜い、チョコレートチップクッキーにするか・・・本当、悩むわぁ・・・・」 |
|
106 |
ケネス | (呆れたように視線をはずして、後半、思い出したように) 「オヤツの話とは・・・・あ!でも、!待った!お嬢さん、さっき、お昼を食べたばかりじゃ!!」 |
|
107 |
ステファニー | (腰に手をあてて、フフンとアゴをあげて、高飛車そうににっこり笑ってエラそうに) 「うん、食べたわ!でもね、ステフは、過去にこだわらない女なのよ!」 |
|
108 |
ケネス | (苦笑して) 「過去・・ねぇ・・・」 |
|
109 |
ステファニー | (ストンとベンチに腰をおろして) 「はぁ・・・本当、悩むわ・・・」 |
|
110 |
ケネス | (苦笑して) 「だったら、全て、召し上がれば・・・」 |
|
111 |
ステファニー | (立ち上がって、驚いたようにケネスを見て) 「はっ!!!スゴイ、ケネス!そうよ、そうよね〜!!全部、食べればいいのよねーー!!スゴーイ!!全然思いつかなかったわ!」 |
|
112 |
ケネス | (苦笑して) 「ハハハ・・・」 |
|
113 |
ステファニー | (後ろで手を組んで、前かがみ気味にケネスをのぞきこむように、にっこり笑って) 「ケネスって、ただ、ボケーッとしてる人だと思ってたけど、意外と頭がいいのね♪ステフ、ちょっと、みなおしちゃったぁ♪」 |
|
114 |
ケネス | (困ったように首を傾げて) 「は・・はぁ・・・」 |
|
S-4 | (ベンチに後ろ向きに座って、背もたれの部分に両腕を置いて、頬杖つくステファニー) |
||
14:00 | 115 |
ケネス | (ステファニーに明るく話しかけて) 「おや?ステファニーお嬢さん。こんなところで、どうしました?」 |
116 |
ステファニー | (背中を向けたまま、楽しそうに) 「ねぇ、ケネス・・・アナタは今日も素敵ね♪おひさまの光に照らされて、眩しいくらい!」 |
|
ステファニー、ケネス | 117 |
ケネス | (驚いたように後ずさりして) 「え・・?えぇ・・!?」 |
118 |
ステファニー | (背中を向けたまま、明るく) 「ステフはね、ケネスのことが好き♪・・・だって、いつもステフの話を静かに、きいてくれるし・・・」 |
|
TIME: | 119 |
ケネス | (唖然としたように口をポカンと開け、後半、照れて頭をかいて) 「あ・・・え・・・?・・好き・・・?あ・・・いやぁ・・・」 |
120 |
ステファニー | (背中を向けたまま、悲しそうに) 「でもね、アンジェラはアナタと話すのやめなさいって言うの・・・いい年頃の娘が恥ずかしいって・・・ご近所の方に何を言われるかって・・」 |
|
121 |
ケネス | (驚いたように) 「え・・・!?アンジェラお嬢さんがそんなことを・・!?」 |
|
122 |
ステファニー | (背中を向けたまま、怒ったように) 「ジェニファーはもっとヒドイのよ!アナタのこと、気持ち悪いって!この間だって、「これだから、田舎者はイヤなのよ!」なーんて、大騒ぎ!」 |
|
123 |
ケネス | (ショックをうけたようにうなだれて) 「ガーン・・・ジェニファーお嬢さんは、オラのこと気持ち悪いと思っていたのか・・・」 |
|
124 |
ステファニー | (背中を向けたまま、あっさりと) 「ウェンディは・・・ほら、あーゆー性格だからぁ・・全然、気にしてないみたいなんだけどぉ・・・「ちょっと、触ってみたいかも♪」なーんて、言ってたよ」 |
|
125 |
ケネス | (真っ赤になって、ドキドキして照れたように) 「え・・・ウェンディお嬢さんが・・・触ってみたいだなんて・・・」 |
|
126 |
ステファニー | (背中を向けたまま、ふてくされたように) 「ママはね・・アナタと結婚するのは、無理だって言うのよ!そりゃあ、二人の間には、越えたくても越えられない、大きな壁があるけど・・・ステフだって、そのくらい、わかってるもん・・・」 |
|
127 |
ケネス | (ビックリして) 「えぇ!?け、結婚っ!?」 |
|
128 |
ステファニー | (背中を向けたまま、嬉しそうに) 「でも・・・ステフは、ケネスとずーーっと一緒にいたいの♪いいの、皆が反対したって・・・だって、だーーーい好きなんだもん♪」 |
|
129 |
ケネス | (オロオロして、大きな声で) 「あ・・いや・・お嬢さん・・・っ!!」 |
|
130 |
ステファニー | (ケネスに気づいて振り返って) 「あら?ケネス、いたの??」 |
|
131 |
ケネス | (オロオロして、大きな声で) 「あ、あの・・・!!」 |
|
132 |
ステファニー | (立ち上がって、不思議そうに首をかしげて) 「どうしたの?オロオロしちゃって。・・・あ、紹介するわ♪ウシガエルのケネス♪ね、かわいいでしょー?ちょっと、マヌケそうなところが、アナタに似てるから名づけたのー♪・・・・さーて、ケネス、オヤツにしましょー♪・・・あ、アナタのことじゃないからね!」 |
|
133 |
ケネス | (呆然として) 「カ・・・カエルとは・・・やれやれ・・・」 |
|
S-5 | (ベンチに座って絵本を読んでいるステファニー) |
||
15:00 | 134 |
ケネス | (ステファニーに明るく話しかけて) 「ああ!ステファニーお嬢さん。こんなところにいらしたんですか!教育係のエレイン先生が、お嬢さんを探してましたよ!」 |
135 |
ステファニー | (チラリとケネスを見て、興味なさそうに、また絵本に目を落として) 「ああ、ケネス。・・・うん、知ってる」 |
|
ステファニー、ケネス | 136 |
ケネス | (困ったように) 「知ってるって・・・また叱られますよ」 |
137 |
ステファニー | (絵本のページをめくりながら) 「うん、いいの。だって、エレイン先生が怒るのは、いつものことだもーん」 |
|
TIME: | 138 |
ケネス | (困ったように) 「よくないですよ!しっかり勉強しないと、大人になった時、困りますよ!」 |
139 |
ステファニー | (顔を上げて明るく) 「大丈夫よ!だって、ステフ、ちゃーんと、一人でも、お勉強してるもん♪今だって、色々考えてたのよ!今日のお夕飯は、何かなー?とか、明日は何して遊ぼうかなーとか!」 |
|
140 |
ケネス | (たしなめるように) 「そういうのは、お勉強って言わないんです」 |
|
141 |
ステファニー | (あっけらかんと) 「ふーん、そうなの。・・・ああ!そうだ!もう一つ、ずっと考えていることがあるの!答えがわかんなくて、困ってるのよ!」 |
|
142 |
ケネス | (キョトンとして) 「何ですか?」 |
|
143 |
ステファニー | (目をキラキラさせて) 「あのね。にわとりさんと、たまごさん、どっちが先に生まれたのかなーって!」 |
|
144 |
ケネス | (絶句して) 「え・・・」 |
|
145 |
ステファニー | (ケネスの顔をのぞきこんで) 「ねー、ケネス。どっちが先?にわとりさん?たまごさん?」 |
|
146 |
ケネス | (困ったように、腕を組んで考えるように) 「あー・・・・えっと・・・たまごかな・・・?」 |
|
147 |
ステファニー | (ケネスの周りを歩きながら) 「そのたまごさんは、誰が産んだの?」 |
|
148 |
ケネス | (腕を組んだまま、首をかしげて) 「あー・・・にわと・・り・・・?」 |
|
149 |
ステファニー | (ケネスをのぞきこんで) 「じゃあ、そのにわとりさんは、何から生まれたの?」 |
|
150 |
ケネス | (腕を組んだまま、首をかしげて) 「たまご・・・だよなぁ・・・うーん・・・・卵は鶏が産んで、その鶏は卵から生まれて・・・えーと・・・」 |
|
151 |
ステファニー | (あっさりと) 「ほらね。お勉強した大人のケネスでも、わからないことがいっぱいなのよ。だったら、お勉強する意味ないでしょ?」 |
|
152 |
ケネス | (ステファニーを放っておいたまま、一人でブツブツ言いながら) 「鶏は卵を産むだろ・・・卵はヒヨコになって・・・鶏は卵・・・卵から鶏・・・」 |
|
153 |
ステファニー | (くるりとケネスに背中を向けて楽しそうに言って立ち去りながら) 「あーあ、お腹すいちゃったー♪セルマに何かつくってもらおーっと♪」 |
|
154 |
ケネス | (慌ててステファニーを追いかけて) 「ああああ!!お嬢さん!ステファニーお嬢さん!!待った・・!!」 |
|
作品の無断使用、無断転載は禁止しており、行った場合は著作権法違反となります. | |||
© Copyright 2021 VORTEX. |