014 Sweet Mulberry Farm I vol.2 :芝居用台本003  ・・・・・・・・・・・・・・ 

S-2 マルベリーの昼

 

■概要
主要人数:6人
時間:


■ジャンル
ボイスドラマ、西部開拓時代、コメディ

■キャスト
マーティン (男、20歳、農夫)
アダム (男、49歳、農場長)
ジェニファー (女、19歳、二女)
ショーン (男、20歳、四姉妹の従兄弟)
セルマ (女、22歳、メイド)
サンディ (女、18歳、メイド)


タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-2      

(正面側からマーティンが疲れた様子で歩いてくる)

マルベリーの昼

001

マーティン

(グッタリした様子で)
「やれやれ・・今日は朝から大忙しだな・・・都会から、かわいい女の子たちが遊びに来ているというのに、相手をしているヒマすら、ありゃしない・・・はぁ・・」

 

002

アダム

(バックヤード側から歩いてきて、マーティンに気づいて)
「おお、マーティン!ワシが頼んだ仕事は終わったのか?」

マーティン、アダム、ジェニファー

003

マーティン

(げんなりした顔で、後半はとびきりの笑顔で明るく)
「ゲ・・・農場長のアダムさんだ!!!・・・ああ、アダムさん!もっちろーんですとも!!全て、終わらせましたよ!」

ショーン、セルマ、サンディ

004

アダム

(明るく)
「そうか!それはよかった!まだまだ、頼みたいことが、あってな。ほれ、牛の飼料を・・・」

 

005

マーティン

(わざとらしく、遮るように)
「あーーーっ!!と、ごめんなさい、アダムさん!ボク、家政婦のエルザさんに頼まれごとをしてるんです!いやぁ〜、手伝えなくて、本当、残念だなぁ・・・アハハハ・・・」

TIME:

006

アダム

(残念そうに)
「そうか・・・それでは、仕方ないな・・・まあ、エルザの用事がすんだら、声をかけてくれ」

 

007

マーティン

(満面の笑みで明るく)
「もちろんですとも!すぐに、お伺いします!」

 

008

アダム

(正面側に抜けながら)
「じゃあ、また後でな・・」

 

009

マーティン

(汗を拭うようにして)
「ふぅ・・・危ないところだった・・・アダムさんが言い付ける仕事って、どれも重労働で、ボクにはむいてないんだよねぇ・・」

 

010

 

(正面側からジェニファーがやってきて、マーティンの横を素知らぬ顔で、通り抜けるように)

 

011

マーティン

(ジェニファーに気づいて、慌てて追いかけて)
「あああ!!ジェニファー!?」

 

012

ジェニファー

(振り返って、マーティンを睨みつけて)
「お嬢さん」

 

013

マーティン

(キョトンとした顔で)
「へ?」

 

014

ジェニファー

(腕を組んで、怒ったように「お嬢さん」を強調して)
「お・嬢・さ・ん!ジェニファーお嬢さんでしょ!?まったく、失礼しちゃうわね!」

 

015

マーティン

(魅惑的な笑顔で)
「ああ!これは、失礼!ジェニファーお嬢さん!」

 
016
ジェニファー

(ちょっとバカにしたように)
「なあに、マーティン?私、忙しいの。あなたなんかに、かまっているヒマはないのよ!」

 
017
マーティン

(ジェニファーの肩に手をまわして)
「そんな、つれないこと言わないでよ、お嬢さん」

 
018
ジェニファー

(肩にまわされた手を睨んで、つまみあげながら)
「家畜を触ったような汚い手で、なれなれしく私に触らないでちょうだい!」

 
019
マーティン

(つねられた手をさすりながら、かっこつけて)
「アッハッハッ!参ったな・・・そういうキミの勝気なところ、ボクは嫌いじゃないよ」

 
020
ジェニファー

(怒ったように)
「あ、そう!まったく!用事がないなら、行くわよ!」

 
021
マーティン

(ジェニファーの頬に手をあてて)
「そんなに、焦るなよ、ベイビー!」

 
022
ジェニファー

(パシリとマーティンの手を叩きおとして)
「だから、言ったでしょ!?私に気安く触らないで!!」

 
023
マーティン

(おどけて手をあげて)
「おっと、こりゃ、失敬!」

 
024
ジェニファー

(マーティンをジロリと睨んだまま)
「で・・なんなのよ?」

 
025
マーティン

(思いだしたように、かっこつけて)
「え?・・・ああ!今度、町で行われるフェスティバルがあるだろう?ほら、皆が楽しみにしてるやつ。誰と一緒に行こうか迷っているんだけど・・・」

 
026
ジェニファー

(淡々と)
「イヤよ」

 
027
マーティン

(全く返事を聞かずに、最後に気づいて驚いて)
「まあ、見ての通り、ボクはモテるからねぇ・・そりゃ、色んな女の子達に声をかけられてるけど・・やっぱり、二人で行くなら、相手はキミ・・・って、え!?今、なんて言った?」

 
028
ジェニファー

(淡々と)
「聞こえなかった?イヤって言ったの!」

 
029
マーティン

(ちょっと呆然として、すぐに立て直して)
「な・・・!?まだ、誘ってないのに・・!!・・ははぁ〜ん・・・照れてるんだね、ベイビー?まあ、イケメンなボクに誘われたら、誰でも照れるよね。改めて言おう、よかったら、ボクと一緒に遊びにいかないか?」

 
030
ジェニファー

(淡々と言って、バックヤード側に立ち去る)
「私、あんたみたいに、田舎臭い男は嫌いなの。悪いけど、他あたってくれる。じゃあ!」

 

031

マーティン

(めまいをおこして倒れ込むように)
「ガーン・・・田舎臭い男・・・・このボクに向かって、田舎臭い男だなんて・・・ショック・・・」

 

032

ショーン

(正面側から歩いてきて、マーティンに気づいて)
「よぉ、色男、こんなところでどうした?」

 

033

マーティン

(チラッと顔をあげて)
「ああ・・ショーンか・・・」

 

034

ショーン

(からかうように)
「なんだ?また、フラれたのか?」

 

035

マーティン

(ムッとしたように、後半、頭を抱えて立ち上がり、最後は腕をのばして訴えるように)
「ウルサイ・・放っといてくれ!・・・ああ・・このボクの誘いを断るなんて、ありえない・・・ありえないよ、ジェニファー!!!」

 

036

ショーン

(笑いながら)
「へぇ・・・相手は、あの都会かぶれのイカレたお嬢さんか・・フッ・・・オマエ、見かけによらず、なかなか、ぶっとんでんな・・・いや・・見かけ通りか・・・まあ、さすがの、オレも、アレには手を出そうとは思わねぇな」

 

037

マーティン

(訴えるように大袈裟に)
「細部まで、計算しつくされたような、このスリムな肉体。誰もが見とれる、この甘いマスク。そして、田舎に置いとくには勿体ないほどの気品あふれる身のこなし」

 

038

ショーン

(呆れたように)
「そして、その厚顔無恥でナルシストな性格。ま、確かに、オマエみたいな奴は、田舎じゃ変人扱いだな」

 

039

マーティン

(ショーンの言葉は無視して、悲劇の主人公のように)
「なのに、なのに、なのに・・!!!このボクのどこが田舎臭いっていうんだよぉおおお!!!」

 

040

ショーン

(あっさりと)
「ま、アレじゃね。オマエ、キャラ、濃いし。ちょっと、暑苦しいっつーか・・・」

 

041

マーティン

(ショーンを振り返って、後半はうっとりと)
「はぁ!?ボクのどこが暑苦しいのさっ!?ファームを駆け抜ける、爽やかな春風のようじゃないか!!」

 

042

ショーン

(肩をすくめて)
「へいへい・・・」

 

043

マーティン

(アゴに手をあてて、考え込むように)
「やっぱり、ジェニファーはアレかな・・・男の趣味が悪いのか・・?」

 

044

ショーン

(肩をすくめて)
「いや・・・オマエも相当、趣味悪ぃけどな・・・」

 

045

マーティン

(ショーンを無視して、嘆くように)
「そんな・・・今更、不細工な男になれって言われても、無理だよ、ジェニファー!・・・ああ、ボクをこんなに美しく産んでくれた両親を恨むよ・・」

 

046

ショーン

(呆れたように、後半は淡々と)
「本当、イイ性格してんな・・・おい、オマエさぁ、もっと、軽いノリで声かけろよ。『なんとなく、誘ってみただけ。下心なんて、ぜんぜんありませーん』って感じでさ。そうすれば、相手も気軽にOKしやすいだろ?」

 

047

マーティン

(ショーンを見て、ちょっと驚いたように)
「え?いや、ボクは下心なんて、これっぽっちも・・」

 

048

ショーン

(バックヤードから歩いてくるセルマに気づいて声をかけて)
「おっと!ちょうどいいところに、メイド長のセルマが来た。おい、セルマー!」

 

049

セルマ

(バックヤード側から歩いてきて、二人に気づいて)
「あら、ショーン坊ちゃんにマーティン・・・こんなところで、二人して、どうしたの?」

 

050

ショーン

(にっこり笑って、セルマに近づいて)
「なぁ、セルマ。今度のフェスティバル、もう一緒に行く奴、決まってる?」

 

051

セルマ

(思いだしたように笑って)
「フェスティバル・・ああ、もう、そんな時期なのね・・」

 

052

ショーン

(軽く、セルマの肩に腕をかけて)
「決まってないならさ、オレと行かない?」

 

053

セルマ

(楽しそうに笑って)
「フフ・・ショーン坊ちゃんから、誘ってくれるなんて、珍しい」

 

054

ショーン

(じっとセルマを見つめて)
「行く?行かない?どっち?」

 

055

セルマ

(ちょっとはにかんで)
「そうですね・・その日、仕事が忙しくなかったら、いいですよ。そういえば、ショーン坊ちゃんは、ロデオ大会に出場するんでしょう?」

 

056

ショーン

(自信満々に)
「ああ!今年もきっとオレが優勝だけどな!しっかり、応援頼むぜ!」

 

057

セルマ

(にっこり笑って、正面側に立ち去って)
「わかりました!その日は、セルマ特製サンドをたっぷり作りますから、頑張ってくださいね。さて、私は、そろそろ・・」

 

058

ショーン

(セルマを見送って、後半はマーティンに)
「おう!また後でな!・・・と、まあ、こんな感じ」

 

059

マーティン

(愕然とした感じで)
「何なんだ!?その挨拶をかわすような、軽い感じの誘いは!!しかも、セルマも、すんなりOK・・・」

 

060

ショーン

(笑いながらあっさりと、後半、サンディを見つけて)
「な?オレが言った通りだろ?女を誘う時は、さりげなく、スマートに!・・・おっ!あっちから、来るのはメイドのサンディ!ほれ、早速、行ってこい!!さりげなく、スマートにだぞ!!」

 

061

サンディ

(バックヤード側から歩いてきて、明るく)
「あら、ショーン坊ちゃんにマーティンさん♪」

 

062

マーティン

(緊張した面持ちで)
「や、やあ、サンディ!今日もいい天気だね・・」

 

063

サンディ

(かわいく笑って)
「そうですね。絶好のお洗濯日和です!」

 

064

マーティン

(ひきつった笑顔で)
「洗濯かぁ・・・いいよねぇ・・・洗い立てのシーツとか・・」

 

065

ショーン

(マーティンを後ろからつついて、ささやくように)
「オマエ、何、洗濯物の話とか、してんだよ・・!!」

 

066

マーティン

(緊張した様子で、後半は持ち直して、かっこつけて)
「ああ・・・あ・・あのさ、サンディ。ボクと一緒にフェスティバルに行かない?」

 

067

サンディ

(首をかしげて)
「あら?マーティンさんは、ジェニファーお嬢様と一緒に行くんじゃないんですか?」

 

068

マーティン

(ちょっと驚いたように)
「え?なんで、そこで、ジェニファー?」

 

069

サンディ

(明るく笑って)
「だって、マーティンさんって、ジェニファーお嬢様のことが好きでしょう?だから、私、てっきり・・」

 

070

マーティン

(大袈裟に驚いて笑って)
「アハハハ!ボクがジェニファーのことを好きだって?誰が、そんな根も葉もない噂を・・」

 

071

ショーン

(バックヤード側から来たジェニファーに気づいて)
「お、おいっ!!マーティン!!ヤバイ!!!」

 

072

マーティン

(大袈裟に笑って自信満々に)
「あんな都会かぶれのイカレたお嬢さん、ボクが本気で相手にすると思ってるのかい?いやあ、心外だなぁ!!アハハハ!」

 

073

ジェニファー

(マーティンの後ろで腕を組んで仁王立ち状態で)
「都会かぶれのイカレたお嬢さんで、悪かったわね!!」

 

074

マーティン

(驚いて飛びあがって)
「うああああ!!ジェニファー!!!な、な、なんで、キミがここに!?」

 

075

サンディ

(軽く会釈して、正面側に立ち去って)
「じゃあ、私はこれで・・・」

 

076

ジェニファー

(怒鳴るように言って、バックヤード側に立ち去って)
「相手になんかしてもらわなくて、結構よ!今後、二度と、私の前に、顔を出さないでちょうだい!!フンッ!!」

 

077

マーティン

(慌てて、追いかけて)
「ああああ!!!ジェニファー、違うんだよ〜!!!これには、ワケが!!待って、ジェニファー!!!」

 

078

ショーン

(肩をすくめて、苦笑しながら、後半は慌ててバックヤード側に抜けて)
「・・・ったく、タイミングが悪いっつーか、本当、アホなヤツ。・・・・おっと、こんなところで、油売ってる場合じゃなかった!こいつを、ナンシーんとこに届けるんだった!!ヤベェ、ヤベェ・・」

 
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