014 Sweet Mulberry Farm I vol.2 :芝居用台本004  ・・・・・・・・・・・・・・ 

S-3 マルベリーの昼下がり

 

■概要
主要人数:7人
時間:


■ジャンル
ボイスドラマ、西部開拓時代、コメディ

■キャスト
ジェニファー (女、19歳、二女)
アンジェラ (女、20歳、長女)
マーティン (男、20歳、農夫)
ステファニー  (女、15歳、四女)
ウェンディ (女、17歳、三女)
ショーン (男、20歳、四姉妹の従兄弟)
ケネス (男、28歳、農夫)


タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-3     

(正面側からジェニファー、バックヤード側からアンジェラが歩いてくる)

マルベリーの昼下がり

001

ジェニファー

(怒った様子でドカドカと歩いてきて)
「まったく!あのバカ男ったら、失礼しちゃうわ!」

 

002

アンジェラ

(ジェニファーに気づいて、やんわりと)
「あら、ジェニファー、どうしたの?」

ジェニファー、アンジェラ

003

ジェニファー

(アンジェラに気づいて、怒った様子で)
「ああ!聞いてよ、アンジェラ!あのバカ男ったら、ヒドイのよ!!」

マーティン、ステファニー

004

アンジェラ

(不思議そうに)
「バカ男?誰のこと?」

ウェンディ、ショーン、ケネス

005

ジェニファー

(腕を組んで、怒ったまま)
「バカ男っていったら、アイツしかいないでしょ!マーティンよ!!」

 

006

アンジェラ

(キョトンとした感じで)
「マーティンが、どうかしたの?」

TIME:

007

ジェニファー

(不機嫌そうな顔で忌々しげに)
「アイツったら、あろうことか、フェスティバルに一緒に行こうなんて、誘ってきたのよ!」

 

008

アンジェラ

(軽く微笑んで)
「あら、よかったじゃない」

 

009

ジェニファー

(朗らかに挨拶して)
「どこがいいのよ!!私が、あんな田舎臭い奴と一緒に遊びに行くと思う!?」

 

010

アンジェラ

(困ったように)
「田舎臭いって・・そんな言い方は失礼よ・・」

 

011

ジェニファー

(腰に手をやり、憤然とした様子で)
「だって、本当のことじゃない!!田舎臭い奴に田舎臭いって言って、何が悪いわけ!?」

 

012

アンジェラ

(困ったように)
「もう、ジェニファーったら・・・」

 

013

ジェニファー

(腰に手をやり、憤然とした様子で)
「まあ、百歩譲って、誘ってきたことはよしとしましょう。でもね、その後がひどいのよ!!アイツったら、言うに事欠いて、私のこと、都会かぶれのイカレたお嬢さんなんて言ったのよ!」

 

014

アンジェラ

(口に手をあてて)
「あら、それは、ヒドイわね・・」

 

015

ジェニファー

(フンッと顔を横にそむけて)
「でしょう!?だから、頭にきちゃって!もう、二度と口なんて、きいてやんないんだから!!フンッ!!」

 
016
マーティン

(正面側から、ジェニファーに慌てて駆け寄って)
「待って、ジェニファー!違うんだ!誤解なんだよ〜!!」

 
017
アンジェラ

(軽く微笑んで)
「ウワサをすれば・・フフ・・」

 
018
マーティン

(息を切らして、近寄ってきて、アンジェラに気づいて、笑顔で挨拶して)
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ジェニファー・・・キミ、意外と、足が・・ハァ・・・早いんだね・・ハァ・・ハァ・・あ、アンジェラお嬢さん、こんにちは!」

 
019
アンジェラ

(優しい口調で、後半、言いながら正面側に抜けて)
「ごきげんよう、マーティン。ジェニファー、私は行くわね・・また後でね」

 
020
ジェニファー

(慌てて、アンジェラを追うように、後半はマーティンに対して、怒った様子でそっぽを向いて)
「え!?ちょ、ちょっと、アンジェラ!!・・・フン!何しに来たのよ!!二度と、私の前に顔を出すなって言ったでしょう!?」

 
021
マーティン

(ジェニファーの肩に手をかけて)
「だからさ!違うんだって!!誤解なんだよ、ベイビー!!あれは、ショーンが・・・」

 
022
ジェニファー

(マーティンが態勢を崩すように、彼の手を払うように移動して)
「言い訳なんて結構!私、もともと、あんたなんかに、興味はないし!」

 
023
マーティン

(懇願するように)
「ジェニファー・・・」

 
024
ジェニファー

(クルリと振り返って、マーティンを睨みつけるように)
「お嬢さん!!・・何度言ったら、わかるわけぇ!?」

 
025
ステファニー

(正面側からやってきて、二人を指さして、無邪気な感じで)
「あ・・!痴話喧嘩、はっけーん!」

 
026
ジェニファー

(眉間にしわを寄せてステファニーを見て)
「あん!?」

 
027
マーティン

(ちょっと照れたように頭をかいて)
「え・・?あ・・いやぁ・・・」

 
028
ステファニー

(興味深々な感じで目を輝かせて)
「そういうの、「ちわげんか」って言うんでしょ?」

 
029
ジェニファー

(大袈裟に手振りを加えて)
「はぁぁぁあ!?これのどこが、痴話喧嘩なのよっ!!」

 
030
ステファニー

(自慢気に)
「だって、「ちわげんか」って、仲良しな男女が、つまらないことで喧嘩をすることだって、ママが言ってた」

 

031

マーティン

(照れたように笑って)
「アハハハ・・・いやぁ・・・痴話喧嘩だなんて・・・」

 

032

ジェニファー

(マーティンをどついて怒ったように)
「ちょっと、あんたも何、照れてんのよ!!否定しなさいよっ!!」

 

033

マーティン

(痛そうに顔をしかめて、すぐに肩をすくめて)
「痛・・・っ・・!!・・・はぁ・・やれやれ・・・」

 

034

ジェニファー

(ステファニーに説明するように「仲良しな男女じゃない」を強調して)
「あのねぇ、ステフ。どう見ても、私達は「仲良しな男女」じゃないでしょ!?こんなの、痴話喧嘩って言わないわよ!」

 

035

ステファニー

(手を後ろで組んで、足元の小石を蹴るように歩き、つまらなそうに唇を突き出して)
「ふーん・・・あ、そぉ。・・・なーんだ、つまーんないのー!」

 

036

ジェニファー

(腕を組んで、憮然とした態度で)
「全く!変な言いがかりつけないでよね!」

 

037

ステファニー

(何かを思いついたように、突然パッと振り返って、明るい笑顔で、手をあげて)
「あ!・・・はーい!ステフ、ジェニファーに質問がありまーす!」

 

038

ジェニファー

(眉をひそめて)
「何よ!?」

 

039

ステファニー

(無邪気に感じで)
「都会かぶれのイカれたお嬢さんって、どういう意味ですかー?」

 

040

ジェニファー

(明らかに不機嫌そうに)
「ああ゛ん!?」

 

041

ステファニー

(嬉しそうに)
「あのねー、さっき、ショーンとマーティンが話してるのを、こっそり聞いちゃったのー♪」

 

042

マーティン

(ひきつった笑いで、ちょっと焦ったように)
「あ・・・ステファニーお嬢さん・・・あのぉ・・!!」

 

043

ステファニー

(口に手をあてて、考えるように歩きながら)
「イカれたって、頭がおかしいってことでしょう?かぶれって、赤ちゃんのオムツかぶれとかと一緒?うーん・・・」

 

044

ジェニファー

(両腕で顔を隠すように下をむいて、握りこぶしをつくって、ワナワナと震えて)
「・・・・マァーーティーーーン!?!?!?」

 

045

マーティン

(ひきつった笑いで、後ずさりしながら)
「あ・・・いや・・・違うんだ、ジェニファー・・・!!誤解だよ・・!!」

 

046

ステファニー

(ポンッと手を打って、明るく)
「あ、わかった!!ジェニファーみたいに、いつも変な格好でその辺をうろうろしている人のことを言うのね!」

 

047

マーティン

(恐怖にひきつった顔で、叫ぶように、後半はジェニファーに追い詰められ、後ずさりしながら)
「ステファニーお嬢さん・・っ!!!・・・あ・・・ぼ、暴力は、いけないよ、ジェニファー・・・待って、落ち着いて・・・話せばわかる・・・話せば・・・!!」

 

048

ステファニー

(明るく無邪気に)
「ふーん!また一つ、おりこうさんになっちゃったー♪」

 

049

マーティン

(ひきつった笑いで、後ずさりしながら、ウソっぽく、思い出したように、手を打って、逃げるように正面側に抜けて)
「あ・・・ああ!いけない!ボク、アダムさんに頼まれてた仕事があったんだ!!じゃ、じゃあ、二人とも、また後でっ!!」

 

050

ジェニファー

(怒って、マーティンを追いかけるように正面側に抜けて)
「ちょっと、待ちなさい、マーティン!!!許さないわよ〜っ!!!」

 

051

ステファニー

(明るく無邪気に)
「あれえ?二人とも、行っちゃった・・・フフ、やっぱり、二人は仲良しなんじゃない♪」

 

052

ウェンディ

(ジェニファーとすれ違うように正面側からやってきて、驚いたように後ろを振り返りながら)
「ん?何、あれ・・?・・・ああ、ステフ、どうしたの?何があったの?」

 

053

ステファニー

(ちょっと自慢気に)
「ふふーん♪あーいうのを、痴話喧嘩っていうのよ♪ウェンディ、知ってた?」

 

054

ウェンディ

(正面側をチラチラと見ながら、首を傾げて)
「へぇ・・あの二人が痴話喧嘩ねぇ・・変な組み合わせ」

 

055

ショーン

(バックヤード側から歩いてきて、二人に気づいて舌打ちして)
「あーあ!・・・ったく、母ちゃんは人使い荒すぎだって・・!ここにいると、すぐに仕事を押しつけられちまうからな・・やれやれ・・・さっさと、退散すっかなー。・・・ちっ・・・また、面倒臭ぇヤツに・・・」

 

056

ウェンディ

(怒ったように腰に手をあてて)
「はぁ!?だーれが、面倒臭いヤツですって?」

 

057

ステファニー

(ちょっと自慢気に)
「あ!ショーン♪・・きいてきいて、ステフねぇ、ショーンの言ってたことの意味、わかっちゃったー♪」

 

058

ショーン

(ステファニーを無視して、うんざりした様子で)
「フン・・・そうやって、何にでもつっかかってくるところが、面倒臭ぇんだよ」

 

059

ウェンディ

(怒ったように)
「先に喧嘩を売ってきたのは、ショーン、アンタの方でしょ!」

 

060

ショーン

(バカにしたように鼻で笑って)
「フッ・・・別に。喧嘩なんて、売ってねぇし」

 

061

ステファニー

(客席に向かって、目を輝かせて)
「・・・こっちでも、痴話喧嘩、はじまっちゃったし♪フフ・・楽しそう!」

 

062

ウェンディ

(憮然とした態度で)
「ああ、そう!・・・言っとくけどね、そういう態度をしていられるのも、今のうちよ!見てなさい、アンタなんか、今度のロデオ大会でボッコボコにしてやるんだから!」

 

063

ショーン

(明らかにバカにした様子で笑いながら)
「あ〜あ!そういえば、オマエ、ロデオ大会に出るんだってなぁ?」

 

064

ウェンディ

(ショーンをにらみつけて)
「そうよ。悪い?」

 

065

ショーン

(ニヤリと笑って、後半バカにしたように笑って)
「別にぃ・・・フン、ま、せいぜい、振り落とされないように、しっかりしがみついておくんだな。フッ・・・フフ・・」

 

066

ウェンディ

(ショーンをにらみつけたまま)
「フンッ!そっちこそ!・・・何よ!何がおかしいのよ!」

 

067

ショーン

(大袈裟に肩をすくめて)
「いや。ただでさえ、気が強くて、小うるさいオマエなんか、嫁の貰い手がないってのに・・・ロデオなんか出て、派手に落馬して怪我でもしたら、より一層、嫁の貰い手がなくなるなって思ってな。アハハハ!」

 

068

ウェンディ

(ショーンを睨みつけたまま近づいて)
「何ですって!?」

 

069

ケネス

(正面側からやってきて、明るくのほほんと)
「おや、ウェンディお嬢さんに、ショーン坊ちゃん・・・それから、ステファニーお嬢さんまで・・・こんなところで、どうしました?」

 

070

ステファニー

(ケネスに気づいて、嬉しそうに)
「ああ!ケネス!二人とも、痴話喧嘩の真っ最中なんだから、邪魔しちゃダメよ♪」

 

071

ケネス

(驚いたように)
「ええ!?」

 

072

ウェンディ

(怒った様子で)
「だいたいねぇ!アンタはエラそうにしすぎなのよ!いい年して、たいした仕事もせずに、いつもうちの周りをウロウロしているだけのくせして!」

 

073

ショーン

(顔色を変えて、怒った様子で)
「何だと?」

 

074

ケネス

(慌てて)
「ちょ、ちょっと、二人とも!こんなところで、喧嘩なんて・・・!!」

 

075

ウェンディ

(ショーンを睨みつけたまま、強い口調で)
「ケネスは黙ってて!」

 

076

ショーン

(ウェンディと同時に)
「ケネスは黙ってろ!」

 

077

ケネス

(二人に勢いに押されて、思わず一歩下がって、頭を下げて謝って、すぐに思いなおして)
「あ、どうも、すみません。・・・・あ、いや!!そうじゃなくて・・!!」

 

078

ウェンディ

(ショーンをにらみつけて)
「いつまでたっても一人立ちできずに、女手ひとつで育ててくれたお母さんに、感謝するどころか、今だにおんぶにだっこじゃない!フン!!」

 

079

ショーン

(睨みつけたまま、バカにしたように)
「はんっ!何不自由なく暮らしているくせに、私は一人で生きてま〜すって顔してる、自己中でワガママなお嬢さんだけには、言われたくねぇなあ!」

 

080

ウェンディ

(ショーンに近づいて、睨みつけて)
「はぁ!?何ですって!?」

 

081

ショーン

(ウェンディに近づいて、睨みつけて)
「あぁん?何か文句あっか?」

 

082

ケネス

(おろおろした感じで二人の間に割って入って)
「ちょっと、二人とも、いい加減にして下さい!」

 

083

ウェンディ

(ケネスの方を向いて、突き飛ばして)
「ウルサイ!」

 

084

ショーン

(ウェンディと同時に)
「ウルセエ!」

 

085

ケネス

(二人に突き飛ばされて、バランスを崩して倒れて)
「うああああ!!!」

 

086

ステファニー

(二人の顔をのぞきこむようにして)
「フフ♪喧嘩する程、仲が良いのよって、ママが言ってたわ♪」

 

087

二人

(ステファニーの方を向いて怒鳴って)
「誰が!!」

 

088

ステファニー

(手を叩いて喜んで)
「ほらー♪二人とも、息もピッタリ!」

 

089

ショーン

(くるりと背をむけてバックヤード側に抜けて)
「フン!・・あ〜あ、昼間っから、胸糞悪ぃぜ!!」

 

090

ウェンディ

(くるりと背をむけて正面側に抜けて)
「まったく!イヤな奴!!本当、気分悪いわ!」

 

091

ステファニー

(転んだままのケネスに)
「大丈夫、ケネス?」

 

092

ケネス

(呆然とした様子で)
「あ・・・はい・・」

 

093

ステファニー

(にっこり笑って)
「ダメよ。仲裁なんてしたって。昔から、夫婦喧嘩は犬も食わないって言うでしょ?」

 

094

ケネス

(立ち上がりながら)
「お嬢さん・・意外と、物知りなんですね」

 

095

ステファニー

(にっこり笑って)
「えっへん!ステフ、おりこうさんなのよー♪・・・ほらぁ、それより、おやつの時間よー♪行きましょう!」

 

096

ケネス

(ステファニーにひっぱられて)
「あ・・はい・・」

 
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