016 Egretta Sacra II vol.2 : 芝居用台本001  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

S-1 結婚式の憂鬱

  ■概要
主要人数:3人
時間:

■ジャンル
ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー

■キャスト
ハリー(男、17歳、近侍)
マックス(男、24歳、女主人・マルグリートの恋人)
クリス(男、14歳、幽霊)

 

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-1      

結婚式の憂鬱

001

クリス

(明るく)
「ほら、不機嫌そうな顔して歩いてくるのは、ハリーだね。どうせ、また文句を言うんだろうけど・・・」

ハリー、マックス

002

クリス

(いたずらっぽく)
「弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったもんで、ハリーの場合、年がら年中、文句ばかり・・今日は何に腹を立てているのやら。フフ・・楽しそうだね」

クリス     (ハリー、右手にシャンパンがのったトレイを持ちながら、正面幕をバサッとあけて不機嫌そうに登場)
 

003

ハリー

(不機嫌そうに)
「全く、冗談じゃないよ!同僚の結婚式だっていうから、美味しいものを食べて飲んで騒いで!久しぶりに華やかで楽しい一日を過ごせると思っていたのに!!昨日から、色んな用事を言いつけられっぱなしじゃないか!!これじゃ、いつもと変わらないどころか、数倍、忙しいよ!!」

 

004

ハリー

(大袈裟に溜息をついて、まくしたてるように)
「はぁ!結婚式って嬉しいのは本人達だけって、本当だよね!派手な衣装を着て、皆に「おめでとう、おめでとう!」って祝福されて、まいあがっちゃってさ!しまいには、「皆さん、私達のために、こんなに盛大なパーティーをひらいて下さって、ありがとう!」なーんて、感極まって涙まで流しちゃって!フッ・・そんなの、二人だけで勝手にやってくれ!って感じだよね。呼ばれる方は、本当、いい迷惑!ま、ただ、コキ使われている僕よりはいいかもしれないけど」

TIME:

005

ハリー

(思い出したように)
「だいたいさあ!リュシアンさんはどこへ行ったんだよ!?僕に、こんなに仕事を押しつけておいて、自分は朝から用事があるとか言って、全く顔を出してないんだぜ!ありえないよ!!」

 

006

ハリー

(ムカついた様子で、後半、トレイにのってるシャンパンを一気飲みして)
「あ〜〜〜!!腹立つ!!こっちは水を飲むヒマすらないってのに!!フン!!何が最高級のシャンパンだよ!!!」

 

007

ハリー

(意外という顔をして)
「ぷはーーー!!!へ〜、これ、意外と美味しいじゃん!!」

 

008

マックス

(幕から出てきて)
「フフ・・・何が美味しいって、ハリー?」

 

009

ハリー

(キョトンとして、後ろを振り向いて)
「へ?ああああ!!!マックス様!!」

 

010

マックス

(穏やかに)
「まさか、飲んだのかい?それ」

 

011

ハリー

(キョトンとして、すぐにグラスを持っていることに気づいて、慌てて隠して)
「え?ああああ!!ち、違うんです、これはっ!!!」

 

012

マックス

(優しく笑って)
「ハハ・・別に慌てることはないよ。今日はめでたい日なんだから、ちょっとくらい飲んだって、許されるだろう」

 

013

ハリー

(ちょっと困ったように笑って)
「あ・・アハハハ・・・そ、そうですよねぇ・・・アハハハ・・はぁ・・」

 

014

マックス

(思い出したように)
「そういえば、ハリー、リュシアンを見かけなかったかい?」

 

015

ハリー

(思い出したように怒りだして)
「そうなんですよ!聞いてくださいよ、マックス様!!リュシアンさんったら、ヒドイんですよ!!僕に山ほど仕事を押しつけて、自分はどこかへ行ってしまったんですから!!」

 

016

マックス

(考え込むように顎に手をあて)
「フム・・そうか・・・ハリーも見ていないのか・・」

 

017

ハリー

(訴えるように)
「おかげで、僕は昨日から・・っ!!」

 

018

マックス

(ハリーを遮るようにさらりと言って、立ち去る)
「悪いがハリー、話は後できくよ。もしリュシアンを見かけたら、僕に知らせてくれ。頼んだよ。それでは・・」

 

019

ハリー

(慌ててマックスを追いかけて、後半舌うちしながら、もう一つのカクテルグラスを一気に飲みほして)
「え!?マックス様!?ちょ、ちょっと!!・・・はぁ!!もう、飲まなきゃ、やってらんないよ!!ゴクゴクゴク!プハーー!!フンッ!!そうだ!後はニコラの奴に押しつけてやろう!うん!我ながら、ナイスアイデア!!」

 
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