016 Egretta Sacra II vol.2 : 芝居用台本004  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

S-4 愛の天使たち

  ■概要
主要人数:3人
時間:

■ジャンル
ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー

■キャスト
コゼット(女、16歳、侍女、双子)
アレク(女、23歳、庭師)
スヴェン(男、25歳、従僕)
クリス(男、14歳、幽霊)

 

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-4      

愛の天使たち

001

クリス

(思い出すように)
「結婚式かぁ・・・結局、ボクは誰とも結婚せずに、この世を去ったわけだけど・・確かに・・・あの時のブリアナの花嫁姿はキレイだったなぁ・・」

コゼット、アレク、スヴェン

002

クリス

(明るく)
「おっと、感傷にひたってる場合じゃなかったね。おや?向こうからやってくるのは・・・コゼットかな?へえ・・・歌なんか口ずさんじゃって、やけにご機嫌だね」

クリス     (コゼット、ブーケを持って「結婚行進曲」をハミングしながら楽しそうに出てくる)
 

003

コゼット

(楽しそうにハミングして)
「フフフフーン♪フフフフーン♪フフフフン♪フフフフン♪フフフフン♪フフフフン♪フフフ、フーンフーンフン、フンフンフンフン♪フーンフフ♪フーンフフ♪フーン♪」

 

004

コゼット

(うっとりした様子で)
「はあ〜、結婚式って、本当、いいわよね〜♪」

TIME:

005

コゼット

(ちょっといたずらっぽく)
「いつもは、真っ黒のメイド服を着て冴えない感じのヘイリーだけど・・今日の彼女は本当に素敵!やっぱり、ウェディングドレスは女の子の憧れだわ!!」

 

006

コゼット

(かわいらしいポーズをとりながら)
「はぁ・・・私もいつかウェディングドレスを着て・・・!!!ん〜・・・そうね・・フリルをふんだんに使った、ふんわりプリンセス・ラインもかわいいけれど、やっぱり、若いうちに結婚するなら、この脚線美をいかしたミニのドレスよねっ♪」

 

007

コゼット

(ブーケを両手で持って歩くふりをしながら、後半はマックスの口調を真似て、一人芝居をして)
「こう、ヴァージンロードを歩いた先に待っている相手は・・・ん〜、真面目で硬派な感じのリュシアン様もいいけれど・・・やっぱり、優雅で華やかなマックス様かしら〜♪「コゼット・・いつも可愛らしい君だけれど、今日の君は一段と綺麗だね・・今日から、君は僕のものだよ」「そんな・・マックス様・・・」「さあ、その可愛い顔を見せておくれ」「いやん・・・いけませんわ・・」なーーーーんて、きゃ〜〜♪そんなこと言われたら、どうしよう!!」

 

008

アレク

(プレゼントの山を抱えたアレクが、不機嫌そうに出てきて、コゼットにわざとぶつかり、コゼットを倒す)
「フンッ!頭ん中、空っぽの金髪女がっ!!こんなところで、立ち止まってたら、邪魔でしっ!!!」

 

009

コゼット

(床に倒れたままブツブツ文句を言って、振り返って、アレクに驚いて)
「痛・・っ!!・・・ちょっとぉ!!どこ見て歩いてんのよっ!!いったい、誰!?・・ア・・アレク・・!?何で、あんたがそこに・・っ!?」

 

010

アレク

(憮然とした態度で)
「まったく!このクソ忙しい時に、仕事をサボって、何を一人でブツブツ言ってるでしかっっ!!気持ち悪いったらありゃしないでしっ!!」

 

011

コゼット

(立ち上がりながら、不機嫌そうに、後半はまくし立てて)
「何よ!ちゃんと、仕事してるわよっ!!今だって、ほら、このブーケをヘイリーに届けようと・・・そうよ!!これは、花嫁のブーケなのよ!!式の前に汚れたり、傷ついたりしたら、どうしてくれるのっ!?」

 

012

アレク

(横柄な態度で、途中、コゼットの真似をして)
「フンッ!そんなの知らないでしっ!!廊下の真ん中に突っ立って、変な妄想に浸りながら、変な声出してる方が悪いでしよっ!!だいたい、なぁ〜にが、「さあ、その可愛い顔を見せておくれ・・」でしかっ!!自分の顔、しっかり鏡で見て出直して来いでしっ!!」

 

013

コゼット

(怒鳴って、後半はうっとりと、最後は嫌味っぽく)
「あんたに言われたくないわよっ!!あたしはねぇ、この館でも1、2を争う程の、自他共に認める、美少女なんだからっ!・・フッ・・・いつも小汚い格好ばかりしてる、あんたと違って!」

 

014

アレク

(自信満々に)
「あちしは、あんたみたいな化粧ゴテゴテ塗りたくって、誤魔化している小娘とは違うでしっ!!内面から滲み出るような、この大人の女の色気に皆、もうメロメロでしっ!!」

 

015

コゼット

(バカにしたように笑って)
「フッ・・どこがっ!!」

 

016

アレク

(不機嫌そうに)
「だいたい、何が気に食わないって、あちしの王子様を、あんたの変な妄想の中に勝手に登場させたことでしっ!!」

 

017

コゼット

(眉をひそめて)
「は?王子様?」

 

018

アレク

(自信満々に)
「フンッ!!マックス様は、あちしの王子様でしっ!!あんたみたいに、安っぽい小娘、相手になんかしないでしよっ!!」

 

019

コゼット

(訴えるように)
「何言ってんのよっ!!マックス様はあたしのものよっ!!」

 

020

アレク

(コゼットに掴みかかって)
「そっちこそ、何言ってるでしかっ!!ちょっと若いからって、いい気になるんじゃないでしっ!!この化粧お化けがっ!!」

 

021

コゼット

(アレクに掴みかかって)
「何よ、このヘルメット頭っ!!」

 

022

スヴェン

(二人につかつかと歩み寄って厳しく)
「ちょっと、二人とも、このおめでたい日に何の騒ぎですか!?」

 

023

二人

(お互いを掴んだまま、顔だけスヴェンに向けて)
「スヴェンさん!!」

 

024

コゼット

(まくしたてるように)
「聞いてくださいよ、スヴェンさん!!このヘルメット頭が、あたしのことを化粧お化けって・・っ!!鏡見て、出直せとまで言ったんですよっ!!ありえないと思いませんっ!?」

 

025

アレク

(コゼットと同時に)
「聞いてくれでしっ!!この小娘が、こんなにかわいいあちしのことをヘルメット頭って、けなすでしっ!!しかも、あちしの王子様を、あちしから奪おうとしている最低の性悪女なんでしっ!!」

 

026

スヴェン

(二人の言葉を遮るように、淡々と)
「お二人の言い分はわかりました。お話なら、後でゆっくり伺いましょう。しかし、今はウェディング・レセプションの真っ最中です。各界から、著名なゲストもたくさんいらっしゃっています。貴方方がしっかり仕事をしないと、マックス様にご迷惑がかかるのですよ。それでも、よろしいのですか?」

 

027

二人

(掴んだ手を話して、しょんぼりして)
「ああ・・・えと・・・」

 

028

スヴェン

(コゼットの方を向き優しく)
「コゼット、貴方はそのブーケを早く花嫁の元に届けなくてはいけないのでしょう?それは、マックス様とマルグリート様がヘイリーの為に特別に作らせた大切なブーケです」

 

029

コゼット

(思い出したように口元に手をあてて)
「あら、いっけなーい!!そうでした!!すぐに、お届けします!失礼致します!」

 

030

スヴェン

(コゼットを見送り、ふとアレクに目をやり優しく)
「それから、アレク・・・」

 

031

アレク

(ふてくされたように下を向き)
「あちしは、悪くないでしっ・・・!!全部、あの金髪女が・・・」

 

032

スヴェン

(コゼットを見送り、ふとアレクに目をやり優しく)
「貴方が飾ってくれたエントランス・ホールのフラワー・アレンジメント・・・とても良い出来だと、マックス様が大変褒めていらっしゃいましたよ」

 

033

アレク

(驚いたように顔を上げ)
「え!?マックス様が・・っ!?」

 

034

スヴェン

(優しく諭すように)
「ええ。さすが、アレクだ・・こういったセンスの良さでは、彼女の右に並ぶものはいないな・・と」

 

035

アレク

(満面の笑みを浮かべて)
「さすが、あちしの王子様っ!!見る目があるでしっ!!」

 

036

スヴェン

(微笑んで、最後に表情を曇らせて)
「私もそう思いましたよ。・・・ただ・・」

 

037

アレク

(慌てたように)
「な、何でしか、スヴェンさんっ!!何か、いけない点があったでしかっ!?」

 

038

スヴェン

(残念そうに)
「いえ・・・あまりに素敵なアレンジだったものだから、どなたかゲストの方が触れてしまったのでしょう・・・右側の青いバラが一本、折れてなくなってしまっていたのものですから・・・貴方が一生懸命作ってくれた作品なのに、とても残念です・・・」

 

039

アレク

(やる気満々で)
「それを早く言ってくれでしっ!!そんなの、あちしが、すぐになおすでしよっ!!」

 

040

スヴェン

(にっこり笑って)
「ありがとうございます。マックス様もきっとお喜びになることでしょう」

 

041

アレク

(大きく手を振って立ち去って)
「それじゃあ、あちしは、これで行くでしっ!!スヴェンさん、教えてくれて、ありがとうでしっ!!!」

 

043

スヴェン

(冷たく笑ってバラを取り出しながら)
「フフ・・・どういたしまして」

 

044

スヴェン

(軽く溜息をつきながら、目を伏せて)
「それにしても・・・マックス様・・・貴方は罪作りなお人だ・・」

 

045

スヴェン

(冷笑してバラを投げ捨て)
「どれ程の女性の心を弄べば気が済むのか・・・私達の計画のためとはいえ、罪もない女性たちを惑わすのは、いかがなものか・・・」

 

046

スヴェン

(時計を取り出し見ながら)
「さて、そろそろパーティーがはじまりますね。私も行かなくては・・」

 
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