016 Egretta Sacra II vol.2 : 芝居用台本005  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

S-5 灰色に近い青

  ■概要
主要人数:3人
時間:

■ジャンル
ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー

■キャスト
マックス(男、24歳、女主人・マルグリートの恋人)
ガスパール(男、51歳、伯爵、マルグリートの父親)
クリス(男、14歳、幽霊)

 

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-5      

灰色に近い青

001

クリス

(懐かしそうに)
「ガスパール・ウラジミール・ヴェルニエ・・・昔は好青年だった彼もすっかり大人になっちゃったね」

ガスパール、マックス

002

クリス

(バカにしたように)
「でも、あの優しい笑みと控え目な態度に騙されちゃいけないよ。彼はああ見えて・・・フフ・・これは秘密にしておこうか?」

クリス     (マックス、気だるげに出てきて)
 

003

マックス

(ちょっと疲れたように)
「フッ・・・これだけたくさんの女性のお相手をするのは・・・さすがの僕でも疲れるな・・・まあ、これも計画のうちだと思えば、たいしたことではないが・・」

 

004

マックス

(考えるように、後半はちょっと馬鹿にしたように笑って)
「それにしても、リュシアンの奴・・・どこへ行ったんだ?・・・まさか、本気でカミーユが結婚してしまうことを悲しんで姿を見せないわけではないだろう・・・フフ・・」

TIME:

005

マックス

(遠くを見つめて優しく笑って、せつなく)
「フフ・・結婚式か・・・いつか・・・いつか、シャルロッテも、純白のウェディングドレスに身を包んで、喜びの涙を見せてくれる日が来るのだろうか・・・」

 

006

ガスパール

(マックスの後ろから近づいて優しく)
「やあ、マックス。こんなところで、どうしたんだい?」

 

007

マックス

(ガスパールに気づき、優雅にお辞儀をして)
「これは、ヴェルニエ伯爵・・・人いきれに酔ったので、ちょっと外の風にあたろうかと・・」

 

008

ガスパール

(顎に手をあて含み笑いで)
「なるほどね・・」

 

009

マックス

(丁寧に)
「伯爵はどちらへ?」

 

010

ガスパール

(優しく微笑んで)
「ああ・・私かい?私は、花嫁の父親役を頼まれているものだから、ヘイリーに挨拶をしにね・・まさか、実の娘の結婚式より先に、花嫁と共にヴァージンロードを歩くとは思わなかったよ」

 

011

マックス

(軽く笑って)
「ハハハ・・・」

 

012

ガスパール

(柔らかい口調で)
「それにしても、今日のヘイリーは美しかった。女性が生涯で一番輝いて見えるのは、ウェディング・ドレスを身にまとって、幸せそうにヴァージンロードを歩く瞬間なのかもしれないね」

 

013

マックス

(何かを思い浮かべるように遠くを見つめて)
「ウェディング・ドレス・・・・ああ・・・そうかもしれませんね」

 

014

ガスパール

(微笑しながら、マックスを見て)
「フフ・・・誰のウェディング・ドレス姿を思い浮かべたんだい?」

 

015

マックス

(我に返って、ちょっと驚いたように)
「え・・?ハハ・・・それは、もちろん、マルグリート・・・」

 

016

ガスパール

(遮るように、じっとマックスを見つめて)
「本当にそうかな?」

 

017

マックス

(自信満々に)
「もちろんですよ・・・僕にとっては、マルグリートが唯一の女性です」

 

018

ガスパール

(優しく笑って)
「フフ・・・そういうことにしておこう。私も娘のウェディング・ドレス姿を見るのが楽しみだ」

 

019

マックス

(優雅に)
「ええ・・・きっと、最高の花嫁になることでしょう」

 

020

ガスパール

(目を伏せて、優しく)
「そうだね。しかも、喜ばしいことに、そう遠くない未来に、娘の花嫁姿を見ることができそうだ」

 

021

マックス

(ちょっと驚いたように)
「え・・?」

 

022

ガスパール

(にっこり笑って、立ち去って)
「いや・・・なんでもないよ、マックス。バカな父親のたわごとと忘れてくれ。さて、私はそろそろホールに戻ることにしよう。それでは、後ほど・・・」

 

023

マックス

(深く頭を下げて)
「はい。失礼いたします」

 

024

マックス

(後ろ姿を見送りながら、冷笑して)
「ええ、伯爵・・・マルグリートは僕にとって、唯一の女性・・・最後の望みです。彼女程、魅力的な女性はこの世に二人といませんよ。そう、このエグレッタ・サクラを所有している彼女程・・・ね・・・フフ・・」

 
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