016 Egretta Sacra II vol.2 : 芝居用台本006  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

S-6 人生のレッスン

  ■概要
主要人数:4人
時間:

■ジャンル
ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー

■キャスト
ハリー(男、17歳、近侍)
スヴェン(男、25歳、従僕)
マックス(男、24歳、女主人・マルグリートの恋人)
クリス(男、14歳、幽霊)

 

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-6      

人生のレッスン

001

クリス

(あっさりと)
「昔はさ、結婚式なんて大嫌いだったんだ。人の幸せを押し売りされているみたいでね。嬉しいのは本人達だけ・・・そんなの勝手にやってくれって思ってた」

ハリー、スヴェン、マックス

002

クリス

(肩をすくめて)
「そういう意味では、そこにいるハリーと同じ考えだったね」

クリス

003

クリス

(楽しそうに)
「アハハハ!ハリーは余程、他人の結婚式が気に食わなかったみたいだね。ほら、すっかり出来上がっちゃってるよ・・やれやれ」

      (ファイルを開いて、時計をチェックしながら歩いてくるスヴェン)
 

004

スヴェン

(時計を見ながら真面目な顔で)
「ゲストも全て揃ったようだし・・・そろそろセレモニーを始める時間だな・・・」

TIME:

005

ハリー

(酔っぱらってふらふらしながら、指を指して)
「あ〜〜〜、スヴェンさんらぁ〜〜!スヴェンさぁ〜ん!!」

 

006

スヴェン

(時計から顔を上げ、訝しげに)
「え?・・・ハリー・・?」

 

007

ハリー

(大笑いして、ふらふらしながら、スヴェンに近寄って)
「アハハハ!スヴェンさん、おつかれさまれすぅ〜〜!!」

 

008

スヴェン

(眉をひそめて)
「ハリー・・・まさか、飲んでいるのか?」

 

009

ハリー

(威張って)
「そりゃあ、のんれますよぉ〜!らって、今日あ、結婚式れしょぉ?おめれたい日なんれすから、ちょっとくらい、のんらって、いいって、マックスしゃまもぉ〜!」

 

010

スヴェン

(首を振りながら)
「誰もこんなに酔っぱらうまで飲んでいいとは言っていないだろう・・」

 

011

ハリー

(スヴェンの肩をバンバン叩いて)
「何、言ってんれすかぁ〜!ボクは、ちっとも、酔ってないれすよぉ〜!」

 

012

スヴェン

(眉をひそめて)
「いったい、何を飲んだら、こんな風になるんだ・・?」

 

013

ハリー

(楽しそうに大笑いして)
「アハハハ!らから〜、たいして、のんれないって、いってるじゃないれすかぁ〜!!シャンパンを、ちょっとらけ、のんららけれすよぉ〜!」

 

014

スヴェン

(一瞬、考えるように、すぐに思いついたように顔色を変えて)
「シャンパン・・?・・まさか、ハリー!?お客様にお出しする予定のファーストドリンクのシャンパンを飲んだのか!?」

 

015

ハリー

(スヴェンにからむように肩に手をのせて)
「らからぁ〜、ちょっとらけって、言ってるらないれすかぁ〜!!アハハハハ!」

 

016

スヴェン

(叱るように、後半は額に手をやり、苦々しげに)
「あれは、マックス様とマルグリート様が・・!!・・・って、今は何を言っても無駄のようだな・・・はぁ・・」

 

017

ハリー

(大きく手を広げて、バランスを崩して倒れそうになり)
「スヴェンさんも、いっしょに飲みましょうよぉ〜!今日あ、結婚式なんれすから、ぱ〜〜〜っと、やりましょうよぉ!!ぱ〜〜〜っとね!!・・・おっと・・」

 

018

スヴェン

(慌てて、ハリーを支えて)
「危ない、ハリー!!」

 

019

ハリー

(スヴェンに支えられたまま)
「アハハハハ!大丈夫れすよぉ〜〜〜!!ちょっと、バランス、崩したらけれすってばぁ〜!!」

 

020

スヴェン

(困った様子で)
「これでは、仕事にならないな・・やれやれ・・」

 

021

ハリー

(スヴェンの腕を振り払って立ち上がろうとして、反対側に倒れそうになって)
「らいじょうぶれすよぉ〜!ボク、仕事、れきますよぉぉ!!・・おっと・・・!!」

 

022

スヴェン

(慌てて、ハリーを支えて)
「おいっ!!危ないから、動くな、ハリー!」

 

023

ハリー

(スヴェンに腕に捕まりながら、拗ねたように)
「なんれ、そうやって、ころもあつかい、するんれすかっ!!こう見えても、ボクらって、いちにんまえの使用人なんれすっ!!」

 

024

スヴェン

(溜息混じりに)
「わかった、わかった・・」

 

025

ハリー

(スヴェンの腕を叩くように振り払いながら、怒ったように)
「わかってないれすっ!!スヴェンしゃんも、マックスしゃまも、ぜんぜん、わかってないれすよっ!!いつも、二人らけで、こそこそ、そうらんしちゃって、ボクは、いつらって、ぬけものじゃないれすかっ!!シャルロッテしゃまのことらって・・・ボクは・・・ボクは・・・!!」

 

026

スヴェン

(困ったように)
「ハリー・・・!!他の人に聞かれたら・・・!!」

 

027

ハリー

(怒ったように、後半はスヴェンにすがるように泣きながら)
「マックスしゃまも、マックスしゃまれすよぉ!!シャルロッテしゃまを、ひとりきりにするらんて・・・!!シャルロッテしゃまは、今頃、一人れ・・・うぅ・・・うぅ・・・っ・・・」

 

028

スヴェン

(ハリーを支えながら)
「わかったから、ハリー、静かに!!」

 

029

ハリー

(前半は泣きながら訴えるように、後半は気持ち悪そうに口元を押さえて)
「うぅ・・っ・・・シャルロッテしゃまぁ〜〜・・・・!!うぅ・・っ・・・!・・・う・・・きぼぢわる・・・っ!!」

 

030

スヴェン

(驚いたように)
「大丈夫か、ハリー!?気持ち悪いのか!?」

 

031

ハリー

(口元を押さえながら、ふらふらして)
「らい・・・じょうぶれす・・・」

 

032

スヴェン

(傍の椅子にハリーを座らせて)
「ともかく、少し休んでろ・・・」

 

033

ハリー

(椅子に座って眠りだす)
「あい・・・ZZZZzzz・・・」

 

034

スヴェン

(眉をひそめて)
「全く・・・」

 

035

マックス

(歩いてきてハリーを見て)
「どうした、スヴェン?そんなところで・・ハリー・・?寝ているのか?随分と酒臭いが・・・まさか・・?」

 

036

スヴェン

(肩をすくめて)
「ええ。シャンパンを飲んで、酔っ払ったようです。これでは、仕事になりませんね」

 

037

マックス

(楽しそうに笑って)
「アハハハハ!まさか、シャンパンで酔うとはね・・ハリーもまだ、子供だな・・」

 

038

スヴェン

(肩をすくめて)
「笑いごとじゃありませんよ、マックス様。さっきも、ハリーは・・」

 

039

ハリー

(眠ったまま、寝言で)
「んん・・・マックスしゃまぁ・・・・シャルロッテしゃまが・・かわいそう・・・ん・・・・」

 

040

マックス

(せつなく笑って)
「フ・・・まいったな・・・シャルロッテがかわいそう・・か・・」

 

041

スヴェン

(目を伏せて淡々と)
「計画に支障をきたすといけないので、ハリーには何も教えていませんから」

 

043

マックス

(悲しそうに)
「そうだな・・・ハリーは素直だから、すぐ態度に出てしまうし・・・これからも、教えるわけにはいかない・・」

 

044

スヴェン

(マックスを見つめて)
「賢明です。世の中には、知らない方がいいこともあります」

 

045

マックス

(せつなく笑って)
「ああ・・・せめて、シャルロッテとハリーだけは綺麗なままで・・・」

 

046

スヴェン

(淡々と言って、ハリーをかつぐようにして)
「ともかく、このまま、ここに放置するわけには参りませんから、私の部屋で寝かせておくことに致します。・・・ハリー、ほら、立てるか?」

 

047

ハリー

(スヴェンに寄りかかって)
「んん・・・・」

 

048

マックス

(しっかりと命令するように)
「後は頼んだぞ、スヴェン」

 

049

スヴェン

(丁寧に頭を下げ、ハリーに肩を貸しながら退場する)
「かしこまりました。それでは、失礼致します。・・・ハリー、私の部屋まで連れていくから・・」

 

050

マックス

(後姿を見送って、悲壮感たっぷりに、最後はフッと笑って立ち去る)
「すまない、ハリー・・・わかっている。もう少し・・・もう少しだけ、時間をくれ・・そうしたら、きっと・・・フッ・・・」

 
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