S-1 ウェンディパターン |
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■概要 主要人数:3人 時間:3.43 ■ジャンル ボイスドラマ、西部開拓時代、コメディ ■キャスト ユアン (男、16歳、ラングフォード伯爵家・長男) アリシア (女、18歳、シモンズ家・長女) ウェンディ (女、19歳、ラングフォード家・三女) |
タイトル |
時間 |
キャスト |
セリフ・ナレーション |
S-1 |
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ウェンディパターン |
001 |
アリシア | (中央テーブルのイスから立ち上がって、イライラした様子で、最後はその辺にいるジプシーに声をかけるように) 「まったく!どれだけ客を待たせれば気が済むのかしら!頼んだ料理どころか、飲み物すら届きやしないじゃない!・・ねぇ、ちょっと!そこのアナタ!アナタよ、アナタ!・・・何よ!無視しちゃって!私達を誰だと思っているの!?」 |
002 |
ユアン | (周囲を見渡して、穏やかに) 「何だか、随分と賑わってるね」 |
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ユアン、アリシア、 |
003 |
アリシア | (向かいに座るユアンを振り返って、申し訳なさそうに) 「ああ、申し訳ございません、ユアン様。こんなにお待たせしてしまって・・・」 |
004 |
ユアン | (にっこり笑って) 「ハハ・・大丈夫だよ、アリシア。僕はちっとも気にしていないから・・ここで、こうして待っている時間も楽しいしね」 |
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TIME:3.43 | 005 |
アリシア | (イスに腰をおろし、眉をひそめて) 「本当に、こんな店でよろしかったんですか?我が家のコックが作る料理の方が、ここの料理より数倍マシですわ!今からでも、頼んだものをキャンセルして・・」 |
006 |
ユアン | (軽く遮るように、後半は申し訳なさそうに微笑んで) 「いいんだ。こういう場所で食事ができる機会なんて滅多にないから・・・いい社会勉強だよ。・・・それより、無理矢理つきあわせてしまって、悪かったね・・」 |
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007 |
アリシア | (慌てた様子で、後半は眉をひそめて) 「い、いえ、そんな、無理矢理だなんて・・わたくしは構いませんのよ。ただ、庶民の味がユアン様のお口にあうのかどうか・・」 |
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008 |
ユアン | (軽く遮るように、後半は申し訳なさそうに微笑んで) 「フフ・・こう見えても、好き嫌いはないんだ。出されたものは何でも食べるよ」 |
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009 |
アリシア | (困った様子で) 「でも・・・」 |
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010 |
ウェンディ | (アリシアの肩に手を乗せて、意地悪っぽく) 「あ〜ら、誰かと思えば・・・珍しいわね、アリシア。こんなところで会うなんて」 |
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011 |
アリシア | (嫌そうな顔で、肩の手を払うようにして) 「その汚い手をどけてちょうだい、ウェンディ!」 |
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012 |
ウェンディ | (両手をあげて、余裕の笑みで) 「フフ、バレた?さっき、馬の世話をしてきたばかりなのよ。ああ、そういえば、手を洗うのを、すっかり忘れてたわ。アハハハ!」 |
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013 |
アリシア | (慌てて、肩を払うようにして、ウェンディを睨み付けて) 「ちょ、ちょっとぉ!!もう、最低ねっ!本当、下品な女・・!」 |
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014 |
ウェンディ | (腕を組んで、値踏みするようにユアンを見て) 「で?そちらの上品そうなお坊ちゃんは、お金持ちなパパのお友達?」 |
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015 |
アリシア | (嫌そうな顔で) 「あなたに関係ないでしょう!放っておいてちょうだい!」 |
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016 |
ウェンディ | (アリシアを肘で小突いて、後半はユアンに右手を差し出して) 「紹介くらいしてくれたって、いいじゃない。ねえ、アナタもそう思うでしょう?フフ・・はじめまして。あたしは、ウェンディ。アリシアとは、オムツをしている頃からの知り合いなの」 |
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017 |
アリシア | (慌てた様子で) 「ちょ、ちょっと、ウェンディ!何を、あなた、勝手に・・っ!!しかも、そんな自己紹介の仕方・・っ!!」 |
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018 |
ユアン | (ゆっくりと立ち上がって、優雅にお辞儀をして) 「自己紹介が遅れて申し訳ありません。はじめまして、ミス・ウェンディ。私はユアン・ウェーズリー・ラングフォードと申します」 |
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019 |
ウェンディ | (ちょっと驚いて嬉しそうに) 「あら、偶然ね!私もラングフォードって言うのよ!ウェンディ・オーレリア・ラングフォード。同じ名字だなんて・・遠い親戚か何かなのかしらね?」 |
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020 |
ユアン | (驚いた表情でつぶやくように、最後は顔を上げて) 「ラングフォードって・・・貴女が・・っ・・!」 |
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021 |
アリシア | (ユアンのセリフにかぶせて) 「そんな訳ないでしょっ!こちらのユアン様はねぇ、由緒正しき、ラングフォード伯爵家の・・・」 |
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022 |
ユアン | (軽く遮って、制止するように) 「アリシア」 |
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023 |
アリシア | (口元に手をあてて、申し訳なさそうに) 「あら・・失礼致しました・・・」 |
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024 |
ユアン | (微笑んで丁寧に) 「こういうところに来るのは、初めてなんです」 |
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025 |
ウェンディ | (呆れたように片手を広げて) 「でしょうね。普段からチャラチャラした格好でその辺をウロウロしているアリシアならともかく、酒場でその格好じゃ、悪目立ちしすぎ。いいところのお坊ちゃんだって、バレバレよ。それじゃ、僕は金持ちだから、どうぞ攫って下さい!って言ってるようなもんだわ」 |
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026 |
ユアン | (困ったように自分の服を見て) 「ハハ・・着替えてくるべき・・だったかな・・」 |
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027 |
アリシア | (訴えるように、すぐに笑顔で、後半はウェンディをにらみつけて) |
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028 |
ウェンディ | (肩をすくめて、後半は思い出したように) 「お〜、こわっ!!邪魔者はさっさと退散、退散。・・・ああ、会えてよかったわ、ユアン。ゆっくり楽しんでいってね」 |
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029 |
ユアン | (にっこり微笑んで) 「ええ、ミス・ウェンディ。こちらこそ・・」 |
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030 |
ウェンディ | (あっさりと) 「ウェンディ」 |
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031 |
ユアン | (キョトンとして) 「え?」 |
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032 |
ウェンディ | (ニヤリと笑って) 「ミス・ウェンディじゃなくて、ただのウェンディ。堅っ苦しいのはナシ!それが、ここのルールよ、ユアン。覚えといて」 |
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033 |
ユアン | (軽く笑って) 「ああ・・はい、ウェンディ」 |
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034 |
ウェンディ | (背中を向けたまま、ヒラヒラと手を振って) 「じゃ、また後でね」 |
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035 |
アリシア | (腕を組んで睨み付けて、後半はユアンに謝って) 「まったく!!もう!!失礼な女ね!!・・・本当に申し訳ございません、ユアン様!」 |
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036 |
ユアン | (口元に手をやり、独り言のようにつぶやいて) 「そっか・・・あれが、ウェンディ・・・僕の・・・」 |
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037 |
アリシア | (ユアンの顔を覗き込んで) 「ユアン様・・・?どうかなさいました?」 |
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038 |
ユアン | (アリシアに気付いて、すぐに微笑んで、イスに腰かけながら) 「いや・・なんでもないよ、アリシア。それより、食事が来るまで、この辺りについて色々教えてくれないかな?」 |
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039 |
アリシア | (嬉しそうにイスに腰をかけて) 「ええ、もちろんですわ。喜んで!」 |
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