019 Au clair de la lune I vol.1 L'Oiseau bleu :芝居用台本002  ・・・・・・・・・・・・・・

S-2 いつか来た道

  ■概要
主要人数:3人
時間:


■ジャンル
ボイスドラマ、中世、ミステリアス、ファンタジー

■キャスト
ガスパール (男、51歳、ヴェルニエ伯爵家・当主)
アルマン (男、48歳、ハウエル家・執事)
クリス (男、14歳、幽霊)

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-2 

001

クリス

(楽しそうに)
「むこうから来るのは、この館の主人・ガスパールと、パピヨンの執事・アルマンだね。二人は学生時代からの知り合いだって知ってた?」

いつか来た道

002

クリス

(いたずらっぽく)
「いつも穏やかで滅多なことでは怒らない、優しく頼りになる先輩・ガスパールと、真面目でおかたくて、実は情にもろい友達思いの優等生・アルマン」

 

003

クリス

(思いだすように)
「あれから、三十年かぁ・・時の経つのはあっという間だね。こうしてみると、二人とも随分年をとったけど・・中身も成長したのかな?」

ガスパール、アルマン、
クリス

004

  (ワイングラスを片手に肩を並べて歩いてくるガスパールとアルマン)
 

005

アルマン

(かしこまった様子で)
「本日はお招きいただきありがとうございます、ヴェルニエ伯爵」

TIME:

006

ガスパール

(軽く微笑んで)
「フ・・二人でいる時ぐらい、そのかしこまった呼び方はやめようと約束しただろう、アルマン?」

 

007

アルマン

(軽く微笑んで)
「そうでしたね、ヴェルニエ先輩」

 

008

ガスパール

(苦笑して)
「この年で先輩か・・・ガスパールと呼んでくれれば良いものを」

 

009

アルマン

(目を伏せて穏やかに)
「私にとって貴方は最も尊敬する先輩です。今までも、そしてこれからも・・」

 

010

ガスパール

(苦笑して)
「ハハ・・・共にヘイスティングスで学んだあの頃が懐かしいな・・」

 

011

アルマン

(微かに微笑んで)
「そうですね」

 

012

ガスパール

(肩をすくめて)
「チャールズとアルフレッドも招待したのだが・・チャールズは例によって旅行中で来られないそうだ」

 

013

アルマン

(苦笑して)
「いつものことですよ。相変わらず、自由を絵に描いたような男ですから・・私も、いまだに振り回されてばかりです」

 

014

ガスパール

(軽く笑って)
「ハハ・・・全然変わってないな。・・・アルフレッドはまたファームに戻ったようだ。感謝祭は娘たちと過ごすことにしていると言っていたよ」

 

015

アルマン

(思いだしたように)
「そういえば、アルフレッドの息子の・・」

 

016

ガスパール

(穏やかに)
「ユアンのことかい?私の息子、アンジェと同級生なんだ。そういえば、パピヨンのミックも確か・・」

 

017

アルマン

(丁寧に)
「ええ。マイケル様も今年の9月から、ヘイスティングスに通っておいでです」

 

018

ガスパール

(穏やかに)
「そうか・・・まるで、あの頃の三人のようだな・・」

 

019

アルマン

(照れたように)
「昔話です・・もう、すっかり、年をとってしまいました」

 

020

ガスパール

(感慨深げに)
「それにしても久しぶりだな・・・最後に会ったのはエグレッタ・サクラだったか・・?」

 

021

アルマン

(思いだしたように)
「そういえば、ご息女がご婚約されたとか・・?おめでとうございます」

 

022

ガスパール

(困ったように)
「めでたいのかどうなのか・・・マルグリートは最初の子ということもあって、私もイザベルも甘やかしすぎた。あの年まで、自由奔放に生きてきて、いきなり婚約と言われても実感がわかない・・」

 

023

アルマン

(丁寧に)
「めでたきことでございます」

 

024

ガスパール

(呆れたように)
「エグレッタ・サクラに住みたいというから、住まわせてやった。恋人も一緒に暮らすというから、それも許可した。それなのに、一年も経たずして、その恋人と別れ、今度は別の男と結婚するという。しかも、エグレッタ・サクラの主の座は、その元恋人に譲ると・・」

 

025

アルマン (怪訝そうに)
「エグレッタ・サクラの主の座を・・?」
 

026

ガスパール

(肩をすくめて)
「ああ。所有者は相変わらずハウエル家なのだが・・・しかも、その相手には、どうやら複雑な事情があるようだ・・今、ユーンの息子をエグレッタに行かせている。使用人として・・」

 

027

アルマン

(怪訝そうに)
「使用人として・・・フム・・何か不穏な動きでも?」

 

028

ガスパール

(微笑んで)
「いや・・そんな、たいしたものではない。単なる、
年寄りの勘というやつさ」

 

029

アルマン

(穏やかに)
「左様ですか・・・そうですね、近々、エグレッタ・サクラに寄ってみることにしましょう・・・マイケル様のお世話から、ようやく解放されたことですしね」

 

030

ガスパール

(微笑んで)
「フフ・・頼んだぞ、アルマン

 

031

アルマン

(穏やかに)
「私はただ様子を見にいくだけですよ。エグレッタのあの見事なまでの美しき青い薔薇が枯れていないかどうか・・・見知らぬ者の手によって汚されていないかどうか・・」

 

032

ガスパール

(穏やかに)
「そうだな・・・さあ、あちらで飲みなおそうではないか。最高級の葉巻が手に入ったんだ・・

 
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