020 La reve des papillons I vol.3 Love from your Valentine :芝居用台本001  ・・・・・・・・・・・・・・

S-1 会える日を信じて

  ■概要
主要人数:4人
時間:


■ジャンル
ボイスドラマ、中世、ハートフル、ファンタジー

■キャスト
ミック (男、ハウエル家・長男、ラ・レーヴ・デ・パピヨン・当主)
セルジュ (男、16歳、エグレッタ・サクラ・従者)
マリアンヌ (女、17歳、ラムール家・二女)
クリス (男、14歳、幽霊)


タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション

S-1

001

クリス

(感慨深げに)
「パピヨンの悪戯王子ミックも、いつの間にか16歳とはね・・こうして、皆、僕の年をすんなり超えていくんだよね」

会える日を信じて

002

クリス

(楽しそうに)
「以前のような悪戯はすっかり鳴りを潜めたみたいだけれど、あの気性の激しさは相変わらず。ほら、不機嫌そうな足音が聞こえてこない?」

      (ミック、不機嫌そうに登場して)
ミック、セルジュ、
マリアンヌ、クリス

003

ミック

(大きく手をひろげて怒って訴えかけるように)
「何でアイツがここにいるんだよっ!?招待状は確かあの時・・アルマンのデスクの上に置いてあった束から、こっそり抜き取って破り捨てたはずだろ!?」

TIME:

004

ミック

(顔を背け、片手を握りしめて)
「それなのに、よりによって、メインゲストだって!?・・しかも、あ〜んなにゾロゾロと自分のところの使用人まで引き連れて!!本当、冗談じゃないよっ!!」

 

005

ミック

(うんざりした様子でオーバーに、最後はバカにしたように肩をすくめて)
「だいたい、姉さまも姉さまだよ!!何だってあんなヤツ、誘ったりなんかするんだよ!?あの性悪なマルグリートの恋人だった男だよ!?フンッ!確実に性格に難アリだねっ!」

 

006

ミック

(ドカッとソファに腰を降ろして、足と腕を組みながら不機嫌そうに)
「あ〜〜〜!!!久しぶりに姉さまと過ごせる貴重な時間だったっていうのに、アイツのせいで全部台無し!こんなことなら、わざわざ帰省なんかするんじゃなかった!」

 

007

セルジュ

(カーテンの隙間から顔だけ出して、申し訳なさそうに遠慮がちに声をかけて)
「あ・・・あのぉ・・・マイケル・・様・・?」

 

008

ミック

(不機嫌そうに振り返って)
「え?・・・フン・・なんだ・・セルジュか!」

 

009

セルジュ

(焦って困惑した様子で)
「あ・・いや・・そのぉ・・お、お取込み中のところ、大変、申し訳ないんですが・・・」

 

010

ミック

(正面に向きなおって)
「そう思うんなら、声かけないでよ!」

 

011

セルジュ

(素直に謝って、すぐに思い出したように訴えて)
「すみません・・・って、いや!!そうじゃなくてですね・・っ!!」

 

012

ミック

(うんざりした様子でセルジュを振り返って)
「何?ボクに用事があるんなら、さっさと言ってくれる?」

 

013

セルジュ

(もじもじした様子で、後半は思い切ったようにカーテンの向こうから飛び出して)
「用事っていうか・・・ん・・何ていうか・・・んんッ!これですよっ!!この服っ!!!」

 

014

ミック

(驚いたように目を見開いて、思わず吹き出し、はじけるように笑い出して)
「プッ・・・クク・・・アハハハハ!!!!」

 

015

セルジュ

(持っていたトレンチで身体を隠しながら、気弱そうな部分を残しつつ、訴えかけるように)
「わ、笑い事じゃないですよっ!!!何で、ボクがこんな格好をしなくちゃいけないんですかっ!?」

 

016

ミック

(お腹を抱えて笑いながら)
「アハハハハ!!!何、その格好!!!」

 

017

セルジュ

(うろたえた様子でメモを握りしめながら)
「え?・・だ、だって、案内された控室の机の上にキレイに畳んで用意されていましたよ!!しかも、こんなメモまで!!」

 

018

ミック

(笑いを堪えながら)
「クククク・・・・!!!何て・・?」

 

019

セルジュ

(メモを読みながら)
「えと・・・『セルジュ殿  本日は遠路遥々、ラ・レーヴ・デ・パピヨンへようこそいらっしゃいました。早速ですが、この制服を着用の上、使用人としての業務にあたるよう、よろしくお願いします。詳しいことは家政婦のセシリア、もしくは、メイド長のシェリーにお尋ね下さい。 アルマン』・・・って!!」

 

020

ミック

(笑いながら)
「へぇ・・・ククク・・・」

 

021

セルジュ

(メモを握りしめてセンターに向かいながら訴えるように)
「でも、コレ、絶対、おかしいですよねっ!?だって、これって、どう見たってメイド服でしょう!?」

 

022

ミック

(笑いを堪えながら)
「ふーん・・アルマンも、たまには粋なことやるよねぇ?」

 

023

セルジュ

(顔の前で手を振って真顔で)
「いや!全然、粋じゃないですけど・・!」

 

024

ミック

(背もたれにもたれて、頭の後ろで手を組んで)
「意外と似合ってるから、いいじゃん!」

 

025

セルジュ

(感情がこもってない声で)
「そんな風に褒められても、ちっとも嬉しくないです!」

 

026

ミック

(独り言っぽく大きくのびをしながら)
「いやぁ〜、それにしても、見事にひっかかってくれるもんだなぁ・・・!あのスヴェンとかいうエグレッタの執事には全く通用しなかったのに・・・『お間違いでしたよ』なんて言われて、早々に突き返されちゃったもんなぁ・・」

 

027

セルジュ

(ミックのセリフにかぶせて、ひとりでブツブツと言いながら、最後はキョトンとした顔でミックを振り返って)
「だいたい、こう見えても、ボクはれっきとした男なんですよ。それなのに、なんで、こんなミニのメイド服なんて!ああ、こんな姿、エグレッタの皆さんに見られたら、何て言われるか!!・・・って、え・・・?」

 

028

ミック

(ひらひらと手を振って)
「いや、なんでもない。独り言、独り言!」

 

029

セルジュ

(ミックに詰め寄って、懇願するように)
「あの、お願いですから、マイケル様からも、一言、アルマンさんに・・・!!」

 

030

マリアンヌ

(カーテンの向こうから現れて、優しく微笑んで)
「ねぇ、ミック・・ミシェル姉さまが・・あなたに紹介したい方がいらっしゃるって・・・・」

 

031

ミック

(可愛らしい笑顔で)
「やあ、マリアンヌ」

 

032

セルジュ

(派手にトレンチを落として、茫然とした様子で)
「・・・・マリ・・・アンヌ・・・さま・・・?」

 

033

マリアンヌ

(ちょっと驚いたように)
「あら、誰かと思ったら・・・セルジュ・・あなたなの?」

 

034

セルジュ

(息をのんで、その場に立ち尽くしたまま、目を見開いて)
「・・嘘でしょう・・?・・・・嘘・・ですよね・・?・・・本当に・・・そんな・・・そんなこと、あるわけ・・・・」

 

035

マリアンヌ

(綺麗に微笑んで穏やかに)
「フフ・・・元気にしてた?」

 

036

セルジュ

(震える両手を胸前に持っていきながら、泣きそうな顔で声を震わせて)
「これは、夢・・?いや・・・でも・・!だって・・・だって、マリアンヌ様はご病気で・・・っ!だから、ボクは・・・っ・・・」

 

037

マリアンヌ

(微笑んだまま目を伏せて、胸元に両手を重ねてあてながら、ゆっくりとかみしめるように)
「いつも、心のこもったお手紙をありがとう。・・・見て・・こんなに元気になったのよ。・・・心配させるといけないから、あなたには秘密にしていたけれど・・・私、今年から学校にも通えるようになったの。あなたのおかげね・・セルジュ・・・あなたが神様にお祈りしてくれたから・・・」

 

038

セルジュ

(両手で胸元をギュッと握りしめて、声をつまらせながら、後半は涙を流して)
「本当に・・・よかった・・・あぁ・・・本当にこんなに・・お元気になられて・・・・どうしよう・・・今度、マリアンヌ様にお会い出来る日がきたら・・どんな格好で・・・どんな顔をして・・どんな話をしてって・・・そんな風に、毎日、毎日・・・いっぱい想像して・・・なのに・・・・今は・・・・うぅ・・・こんな風に涙を見せるつもりなんて・・・なかったのに・・・・っ・・・・もっと・・・もっと・・・!・・・ごめんな・・さい・・・本当は・・・笑わなくちゃ・・・いけないのに・・・おめでとうございますって・・・最高の笑顔で・・・・っ・・・!」

 

039

マリアンヌ

(優しく微笑んで、労わるように持っていたハンカチでセルジュの涙をふきながら)
「泣き虫なところは、相変わらずなのね・・男の子は、そう簡単に泣いたりしちゃ、ダメなのよ・・?」

 

040

セルジュ

(右腕で顔を隠しながら)
「ごめん・・なさい・・・・本当に・・・あぁ・・・神様・・・ありがとうございます・・・!!・・・ボクの一生分の・・・感謝を・・・!!」

 

041

マリアンヌ

(セルジュの肩を抱くように手をまわして、途中から軽くミックを睨んで非難するように)
「そんな・・大袈裟よ・・・フフ・・・それにしても、ミック。セルジュが来ているなんて、一言も言ってくれなかったじゃない・・・ちょっと、いじわるだわ・・・」

 

042

ミック

(肩をすくめて、いたずらっぽく笑って)
「おかげで、感動のご対面だっただろう?」

 

043

マリアンヌ

(軽くミックを睨んで、すぐにセルジュに優しく語りかけて)
「まったく・・・。・・・ねぇ、セルジュ・・私が通っているウェントワースは全寮制の学校だから、また昔のように一緒に暮らすことはできないけれど・・・でも、こうして、あなたに会いに来ることはできるから・・・だから、もう泣かないで・・・?私・・・あなたの笑っている顔が好きよ・・・」

 

044

セルジュ

(腕で涙を拭うようにして、顔を上げて、泣き笑いのような顔で)
「・・・はい・・!マリアンヌ様・・!」

 

045

マリアンヌ

(にっこり笑って、後半はセルジュの全身を上から下まで見て、ちょっと驚いたように)
「フフ・・・その方がずっといいわ・・・それにしても・・・どうしたの?その格好・・・そういう趣味ができたの・・?」

 

046

セルジュ

(キョトンとして、後半、気づいたように慌てふためいて大きく手を振って、トレンチを拾って身体を隠そうとして、また慌てて落として)
「え・・?格好・・?うわああああああ!!!!ち、ち、違うんですっ!!!これには、訳が・・っっ!!!ああああああっ!!!」

 

047

ミック

(いたずらっぽく)
「わりと似合ってると思わない?」

 

048

マリアンヌ

(察したようにミックを軽く睨んで)
「フフ・・・・そういうこと・・」

 

049

セルジュ

(動転した様子で)
「え・・?な、何がですか??」

 

050

マリアンヌ

(ミックを見て)
「また、あなたの悪戯でしょう、ミック?」

 

051

セルジュ

(驚いたように)
「え!?そうなんですかっ!?」

 

052

ミック

(とぼけた様子で肩をすくめて)
「さあねぇ〜♪でも、せっかくのパーティーなんだし、余興の一つもないとね」

 

053

セルジュ

(慌てた様子で)
「ちょっと!そんな・・っ!!!ボク、困りますっ!!!こんな格好をしているところをマリアンヌ様に見られただけでもショックなのに・・っ!!これで一日過ごせだなんて、拷問ですっ!!!アルマンさんに訴えますっ!!!」

 

054

ミック

(耳に指をいれながら、うんざりした様子でソファーから立ち上がって、騒ぐセルジュの肩に手をまわし、肩を組むようにして反対側を向けながら、ニヤリと笑って)
「全く・・・ギャーギャーと煩いなぁ・・本当、ユーモアセンスがないんだから・・・やれやれ・・・・なぁ、セルジュ?マリアンヌにそんな格好見られただけでショックなんだろう?でも、そんなに煩く騒ぐと、ボクのキスで、その口、ふさぐよ?しかも、とびきり、濃厚なヤツでね。そうしたら、マリアンヌ、どう思うかなぁ?フッ・・・!」

 

055

セルジュ

(慌てて口を両手でふさいで、ミックから離れて、首を振って)
「え・・・!?・・・んんん・・・!!!」

 

056

ミック

(はじけるように笑い出して、ひらひらと片手をふりながら退場して)
「アハハハハ!!セルジュはイチイチ面白いよな、反応が!さ〜て、続きは二人でゆっくりやってよ。ボクはセシーのクレープをつまんでくるよ」

 

057

マリアンヌ

(慌ててミックを追いかけるように、後半は肩をすくめて)
「え?ちょっと、ミック!ミシェル姉さまが・・・!・・・もう・・・また逃げられちゃったわ・・」

 

058

セルジュ

(困ったように笑って)
「ハハハハ・・・」

 

059

マリアンヌ

(いたずらっぽく笑って退場しながら)
「それより、セルジュ・・・あたなのメイド姿・・ちょっと、かわいいかも・・・フフ・・・私とお揃いの制服も着せてみようかしら♪」

 

060

セルジュ

(困ったように後を追いかけて)
「えええ!?マリアンヌ様まで!?やめてくださいよぉ〜〜!!」

 
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