023 Ludlow Castle II vol.1 - The freedom one ever has :ショート&ショート001  ・・・・・・・・・・・・・・

ショート&ショート

  ■概要
主要人数:11人
時間:


■ジャンル
ボイスドラマ、中世、ハートフル、ファンタジー

■キャスト
マーガレット (女、17歳、ハウエル伯爵家・長女)
イザベル (女、15歳、ハウエル伯爵家・二女)

ドゥエイン (男、25歳、ハウエル伯爵家・執事)
ノーマン (男、22歳、ハウエル伯爵家・従僕)
アンディ (男、18歳、ハウエル伯爵家・従者)
ユリアン (男、18歳、ハウエル伯爵家・従僕)
タリア (女、23歳、ハウエル伯爵家・メイド長)
リネット (女、19歳、ハウエル伯爵家・メイド)
アリスン (女、18歳、ハウエル伯爵家・メイド)
シェーラ (女、17歳、ハウエル伯爵家・メイド)
デボラ (女、16歳、ハウエル伯爵家・メイド)

タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
SH-001      
タリア×アンディ

001

タリア (立ち去ろうとするアンディに声をかけて)
「アンディ、ちょっといいかしら?」

 

002

アンディ (ちょっとキョロキョロして、にっこり笑って)
「え?ああ、タリアさん、どうかしましたか?」
タリア、アンディ

003

タリア (穏やかに)
「昨日、頼んでおいたお客様用のグラス、どこに出してくれたの?探したんだけれど、どこにも見当たらなくて・・」
 

004

アンディ

(しまったというように頭をかきながら)
「ヤバッ!いっけねー!すっかり忘れてましたっ!!

TIME:

005

タリア (腕を組んで、軽くアンディを睨んで)
「もう・・・しっかりしてちょうだい!あれ程、頼んで、メモまで書いておいた・・・」
 

006

アンディ

(タリアを遮るように言って、慌てて駆け出していって)
「はいはーいっ!!今すぐ、出してきまーーーすっ!!

 

007

タリア

(ちょっと驚いたように、アンディを呼び止めて、反対側を指さしてから、アンディを追いかけるようにして)
「ちょっ、ちょっと、アンディ!グラスはそっちじゃなくて、むこうのストアルームに・・・っ!ちょっと、アンディ!?」

       
SH-002

008

ノーマン (ベッドメイキングをしているシェーラに声をかけて)
「シェーラ、ここが終わったら、グレート・ホールの・・」
ノーマン×シェーラ

009

シェーラ (シーツをなおしながら、顔を向けずにノーマンを遮って)
「テーブル・フラワーを今朝咲いたばかりの白いバラに変えて、ナプキンも白に変更でしたよね」
 

010

ノーマン (優しく笑いかけて)
「ああ・・なんだ知ってたんだ?その後はパーラーで・・」
ノーマン、シェーラ

011

シェーラ (ノーマンを遮って淡々と)
「くつろいでいるお客様にお茶とお菓子をお出しして、ライブラリーのブランデーを入れ替えて、それから・・」
 

012

ノーマン (ちょっと驚いたようにベッドに腰掛けて)
「スゴイなぁ・・・」
TIME:

013

シェーラ (ノーマンを軽く睨んで)
「このくらい、普通ですけど」
 

014

ノーマン (微笑んだまま、サラリと言って、立ち去って)
「そ?じゃ、予定にもう一つ加えておいて。それが終わったら、僕の部屋でティータイム。よろしくね」
 

015

シェーラ (軽くため息をつきながら、すぐに慌てて)
「かしこまりました。・・・って、えええ!?」
       
SH-003

016

デボラ (シャツを持ってアリスンに近づいて)
「アリスンさん!あの、頼まれていたシャツのアイロンがけ・・」
アリスン×デボラ

017

アリスン (さっとシャツをとって、軽い口調で)
「あ〜、サンキュー、デボラ!助かるわ〜!また頼むね〜!」
 

018

デボラ (ちょっと申し訳なさそうに)
「なんですけど・・・あの・・お嬢様に呼ばれて、ちょっと目をはなしたすきに、その・・真っ黒な焦げあとが・・・」
アリスン、デボラ

019

アリスン (慌ててシャツを広げて焦った様子で)
「ええええ!?ウソ!?マジで!?どこどこどこ!?」
 

020

デボラ (両手を後ろで組んで、いたずらっぽく笑って、立ち去って)
「なーんて、冗談です♪これからは、ご自分でお願いしますね♪それじゃ!」
TIME:

021

アリスン (頬を膨らませて、デボラを追いかけて)
「ちょっと、こら!デボラぁ〜〜〜!騙したなぁ〜〜!?ちょっと待てって!!」
       
SH-004

022

リネット (テーブルとイスを整えているユリアンに)
「ねぇ、ユリアン、ここに置いてあったお皿・・・」
リネット×ユリアン

023

ユリアン (にっこり微笑んで振り返って)
「ああ、それなら、僕がキッチンに運んでおきました」
 

024

リネット (すました様子であっさりと)
「あら、気が利いてるじゃない」
リネット、ユリアン

025

ユリアン (にっこり笑顔のまま)
「そういえばリネットさん、今日は随分と気合が入っていますね」
 

026

リネット (訝しげに)
「え?」
TIME:

027

ユリアン (にっこり笑顔のまま、自分の口元を指さして)
「いつもよりメイクが濃いみたいだから。ほら、ここ、おしろいをたたきすぎて、よれてきてる」
 

028

リネット (慌てて口元に手をやって)
「え!?」
 

029

ユリアン (丁寧に頭を下げて立ち去って)
「フフ・・それでは、失礼します」
 

030

リネット (悔しそうに地団太を踏んで)
「もう〜〜!!一時間もかけたのにっ!!!また、やりなおしだわっ!!」
       
SH-005

031

シェーラ (怒った様子で歩いてきて)
「本当!もう、冗談じゃないわ!」
シェーラ×タリア

032

タリア (すれ違いざま振り向いて)
「あら、シェーラ、どうかしたの?」
 

033

シェーラ (怒った様子で)
「ああ!タリアさん!聞いてくださいよ!アリスンさんにパーラーのお客様にお茶をお出しするようお願いしたんですけれど・・」
シェーラ、タリア

034

タリア (不思議そうに)
「けど?」
 

035

シェーラ (手をふりながら、アリスンの口調を真似て、後半はガラリと変えて)
「お出ししたかたずねたら、『あははは〜!ごめーん、忘れてたわ〜〜!あと、よっろしく〜!』だなんて!また私のミスだと思われてしまうわ!」
TIME:

036

タリア (苦笑して)
「あらあら・・・アリスンったら・・・」
 

037

シェーラ (腕を組んで)
「ひどいですよねっ!?」
 

038

タリア (苦笑してシェーラを促して)
「フフ・・・シェーラ、私も手伝うから。ほら、お客様をお待たせしてはいけないわ。ね?」
       
SH-006

039

ドゥエイン (ファイルを持ったまま、眉間にしわを寄せて厳しく)
「ノーマン、ちょっと!」
ドゥエイン×ノーマン

040

ノーマン (通り過ぎようとして振り返って)
「え?ああ、どうしました、ドゥエインさん」
 

041

ドゥエイン (目を伏せて、苛々した様子で)
「私は旦那様のご用で席を外すから、もし、ヴェルニエ子爵がお見えになったら、すぐに呼ぶようにと伝えてあったと思うんだが・・」
ドゥエイン、ノーマン

042

ノーマン (思い出したようにポンと手を打って)
「あ・・ああ!」
 

043

ドゥエイン (ノーマンを睨んで厳しく)
「それなのに、なぜ、子爵はサロンで談笑していらっしゃるんだ!?」
TIME:

044

ノーマン (悪びれずあっけらかんとした口調で)
「だって、イザベルお嬢様が、堅苦しい挨拶なんて面倒臭いから、ドゥエインさんを呼ぶなって」
 

045

ドゥエイン (舌打ちして嫌そうな顔をして)
「・・・・チッ・・・またか・・・」
 

046

ノーマン (にっこり笑って立ち去って)
「それでは、僕は失礼しまーす!」
 

047

ドゥエイン (慌ててノーマンを追いかけて)
「おい・・っ!ちょっと、待てノーマン!話はまだ・・!」
       
SH-007

048

リネット (鏡を持って口元を気にしながら、ぶつぶつと独り言のように)
「んもぅ・・・メイク、まだ濃いかしら・・」
アンディ×リネット

049

アンディ (リネットを見つけて追いかけてきて)
「ああ、リネットさん!」
 

050

リネット (アンディを振り返って、すぐに鏡を後ろに隠して、片手で口元を覆って)
「あら、アンディ!あ・・うぅ・・・な、何かしら?」
アンディ、リネット

051

アンディ (キョトンとして)
「ん?口元、どうかしたんですか?」
 

052

リネット (口元を覆ったまま、後ずさりして)
「な、何でもないのよ、何でも!・・そ、それより、私に何の用?」
TIME:

053

アンディ (思い出したように)
「ああ!パーラーでのお客様の接客を頼むって、ドゥエインさんが・・」
 

054

リネット (アンディを遮るように鋭く)
「ダメッ!!接客なんて、絶対にダメッ!!」
 

055

アンディ (ちょっと驚いて)
「え?」
 

056

リネット (慌てて取り繕って、後ずさりしながら、立ち去って)
「ああ・・・私は忙しいから、アリスンかシェーラに頼んでちょうだい!じゃあ、失礼・・っ!」
 

057

アンディ (首をかしげて)
「何だアレ?フン・・変なの。・・・ん、ま、いっか!」
       
SH-008

058

イザベル (怒った様子で出てきて)
「全く信じられないわ!ガスパールったら!!」
イザベル×マーガレット

059

マーガレット (イザベルを追いかけてきて、顔をしかめて)
「ガスパールお兄様、でしょ?」
 

060

イザベル (腕を組んで憮然とした様子で)
「フン!手土産に薔薇のコサージュ一つだなんて!」
イザベル、マーガレット

061

マーガレット

(にっこり笑って)
「あら、素敵だったじゃない!

 

062

イザベル (手を広げて大袈裟に)
「しかも、マーガレットと色違いでお揃い!」
TIME:

063

マーガレット

(明るく)
「気を利かせてくれたのよ

 

064

イザベル (肩をすくめて不機嫌そうに立ち去って)
「子供扱いにも程があるわ!欲しかったら、マーガレットにあげる。私はいらないから!」
 

065

マーガレット (慌ててイザベルを追いかけて)
「ちょっと、イザベル!待って・・・!」
       
SH-009

066

マーガレット (首を傾げて、横を通り過ぎようとするイザベルを呼び止めて)
「おかしいわねぇ・・ああ、イザベル!」
イザベル×マーガレット

067

イザベル (気だるげに振り返って)
「なぁに、マーガレット?」
 

068

マーガレット (心配そうに)
「チャールズお兄様を見かけなかった?どこにも、いらっしゃらなくて・・」
イザベル、マーガレット

069

イザベル (あっさりと)
「あら、お兄様なら、朝一番で出かけて行ったわよ。大きな旅行用のトランクを持って・・」
 

070

マーガレット (驚いた様子で)
「ええ!?だって、今日のパーティーにはお兄様のゲストもたくさんいらして・・・」
TIME:

071

イザベル (肩をすくめて呆れたように)
「お兄様の気まぐれは、いつものことじゃない。何を今更・・」
 

072

マーガレット (困った様子で)
「もう・・・」
 

073

イザベル (マーガレットの腕をとって退場して)
「ほら、行きましょう、マーガレット。お客様がお待ちよ!」
       
SH-010

074

イザベル (マーガレットと並んで登場して)
「ねぇ、マーガレット、この髪飾り、変じゃないかしら?」
イザベル×マーガレット

075

マーガレット (にっこり微笑んで)
「フフ・・・とっても素敵よ、イザベル」
 

076

イザベル (ちょっとはにかんで)
「そう・・」
イザベル、マーガレット

077

マーガレット (胸の前で両手を組んで)
「そのドレスも、大人っぽくて、スタイルのいいあなたにピッタリ!」
 

078

イザベル (まんざらでもない様子でポーズをとって)
「あら?そうかしら?」
TIME:

079

マーガレット (嬉しそうに)
「きっと、ガスパールお兄様も喜んでくださるわ!」
 

080

イザベル (突然不機嫌な顔になって)
「何で、そこでガスパールが出てくるのよ!?関係ないでしょう!?別に彼のために着てるわけじゃないんだから!」
 

081

マーガレット (軽く肩をすくめて)
「はいはい。ほら、ゲストがお待ちかねよ。行きましょう」
       
SH-011

082

マーガレット (心配そうに)
「イザベル!ウィリアムお兄様の具合はどうだった?」
イザベル×マーガレット

083

イザベル (肩をすくめて残念そうに)
「熱は下がったみたいだけれど・・・さすがにパーティーに出席するのは・・・」
 

084

マーガレット (溜息まじりに)
「そう・・・残念ね・・・」
イザベル、マーガレット

085

イザベル (ちょっと悲しそうに)
「このところ、体調が良かったから、とても楽しみにしていらしたのに・・」
 

086

マーガレット (残念そうに、後半は明るく)
「そうね・・ああ!でも、来週はチャールズお兄様主催のパーティーが開かれるから」
TIME:

087

イザベル (呆れたように肩をすくめて)
「主催者が不在じゃなければいいけど」
 

088

マーガレット (にっこり笑顔で退場しながら)
「あら、大丈夫よ。来週のパーティーには・・フフ・・」
 

089

イザベル (眉をひそめて、慌ててマーガレットを追いかけて)
「なあに、マーガレット?その意味深な笑い・・・ちょっと!」
       
SH-012

090

イザベル (マーガレットと並んで歩いてきて、明るく話しかけて)
「今日は珍しくアルマンお兄様とアルフレッドお兄様もいらしているのね」
イザベル×マーガレット

091

マーガレット (躊躇いがちに)
「ええ・・」
 

092

イザベル (意外そうに)
「あら、珍しく浮かない顔ね」
イザベル、マーガレット

093

マーガレット (上目使いで困ったように)
「だって・・・アルマンお兄様は、ロバートお兄様のことを叱っている姿しか見たことないし・・」
 

094

イザベル (苦笑して)
「まあ・・・あれはロバートお兄様がいけないんだけれど・・」
TIME:

095

マーガレット (ちょっと怯えたように)
「それに、アルフレッドお兄様は・・・『あいつにだけは、絶対に近寄るな!』って、チャールズお兄様が・・」
 

096

イザベル (ちょっと呆れた様子で)
「お兄様が言いそうなことだわ」
 

097

マーガレット (縋るような目でイザベルを見て退場して)
「ねえ、イザベル。ご挨拶、一緒に行ってくれないかしら?」
       
SH-013

098

マーガレット (箱を持ってきたマーガレットが歩いているイザベルを呼び止めて)
「ああ、イザベル!いいところに!」
イザベル×マーガレット

099

イザベル (振り返って)
「あら、マーガレット、どうしたの?」
 

100

マーガレット (浮かない顔で)
「さっき、ロバートお兄様から、アルマンお兄様宛に、このプレゼントが届いたのだけれど・・・」
イザベル、マーガレット

101

イザベル (口元に手をやり思い出すように)
「アルマンお兄様だったら、サロンにいらしたけれど・・」
 

102

マーガレット (不安そうに顔をしかめながら)
「でも、この箱、変なの!中から、カサカサ、音がするんだけれど・・」
TIME:

103

イザベル (驚いたように一歩後ずさって)
「ええ!?ちょっと、マーガレット!」
 

104

マーガレット (怯えた様子で箱を突き出して)
「どうしましょう、イザベル!」
 

105

イザベル (慌てて退場しながら)
「イヤッ!ちょ、ちょっと、こっちへ持ってこないでよ、マーガレット!イヤーーーッ!!」
 
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