S-3 The Pot Stirrer |
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■概要 主要人数:3人 時間: ■ジャンル ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー ■キャスト イヴェット(女、18歳、メイド) アレク(女、23歳、庭師) ノア(男、17歳、小姓) |
タイトル |
時間 |
キャスト |
セリフ・ナレーション |
S-3 |
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(英字新聞を片手に登場するイヴェット) | |
The Pot Stirrer |
001 |
イヴェット | (『おおブレネリ』の曲に合わせて歌いながら楽しそうに登場して) 「おおイヴェット、あなたのおうちはどこ〜?私のおうちはエグレッタ・サクラよ〜♪きれいなバラ咲く屋敷なのよ〜♪フーン、フーン〜♪」 |
イヴェット、アレク、ノア | 002 |
イヴェット | (両手を胸の前で組んでうっとりとした様子で、途中から伯母様口調でどんより暗く、最後は明るく) 「あぁ〜、このお屋敷は本当に素敵〜♪紹介してくれた伯母様が、『エグレッタ・サクラは昔から「いわくつき」なんて陰口叩かれている館だから・・嫌だったら断ってもいいんだよ・・・』なーんて言うから、いったいどんなところなのかと思ったら・・・」 |
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003 |
イヴェット | (大袈裟に動き回りながら、うっとりとした様子で) 「じっとりと全身に纏わりつくような湿った空気!眩しい太陽さえも隠してしまう程、層の厚いどんよりとした黒雲!館を吹き抜ける際に動物の鳴き声のような音を出す風!お庭には奇跡の青い薔薇が見事なまでに咲き乱れ、窓辺には時折、カラスの群れが顔を出す・・そう!これよ、これっ!!私が求めていたのは、こういうお屋敷だったのよぉ〜〜〜!!!もう!!まさにパラダイス!!私の理想にピッタリな夢のような館だわ〜〜!!」 |
TIME:6,00 | 004 |
イヴェット | (腰に左手をあて、右手で指さすように) 「ふふーん♪これで、幽霊でも出てくれれば完璧なんだけどぉ〜♪・・・まっ、そう、上手くはいかないわよねぇ〜。そこは、想像力でカバー!」 |
005 |
イヴェット | (思い出したように新聞を広げて、最後はファイティングポーズをとって) 「おっと!!忘れてたわ!!今日の私の運勢は・・っと・・・なになに・・・自分のことばかり考えて、周囲が見えなくなっているみたい。意見を主張しても、協力を得られず、一人苦しむことになるでしょう。今日は、狭くなっている視野を広げることから始めるのが◎(にじゅうまる)。全体的な立場からモノを見るよう、心がけて♪我を張って、周囲とトラブらないよう注意を。恋愛面、望みを下げて吉!守るより、攻めの姿勢を貫いて!・・・フンフン・・・なるほどね。恋愛は攻めるべし!!って感じなのねっ!オッケー♪」 |
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006 |
イヴェット | (また新聞を広げて、眉をひそめて首を傾げたり、表情を豊かに、最後はテンションを上げてくるりと回ったところをアレクに突進されて派手に転んで) 「ん・・・?・・・『今日は赤いものには要注意』?・・・赤いもの・・なんて、エグレッタ・サクラにあったかしら??黒いものなら、溢れかえってるけど・・・ま、いっか!・・・おっと、仕事運は・・・っと。『口は災いのもと』・・・今日は、下手なこと言わないように気をつけよう・・・『ラッキーアイテムはバラの花』・・・!!きゃー♪これなら、いっぱいあるじゃない!フフーン♪今日は一日、ラッキーアイテムに囲まれて過ごせるってこ・・・うが・・・っ!!!」 |
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007 |
アレク | (バラを抱えたまま、オロオロとした様子で後ろを振り返りながら登場し、フラフラともつれる足で逃げるように走りながら、イヴェットを突き飛ばして) 「ひぃいいいいいい〜〜〜!!大変でしぃいいいい〜〜〜!!」 |
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008 |
イヴェット | (カエルのようにペッシャンコに転んだ状態でアレクの足首だけ掴んで) 「・・・んぐ・・っ・・・!!ちょ・・・ちょっと、待ったぁぁぁあ・・っ!!」 |
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009 |
アレク | (足首を掴まれたまま、その場に立ち止まって、幽霊に出会ったような驚愕の表情で大声を上げて) 「あぎゃあああああああ!!!!!」 |
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010 |
イヴェット | (アレクの大声にビックリしてつられて叫んで) 「きゃあああああああ!!!」 |
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011 |
アレク | (目をギュッと閉じて怯えた様子で大声で叫んで、持っていたバラの花束でイヴェットを叩いて) 「あああ・・あ・あちしは、ななな何も悪くないでし・・っ!!!あああ悪霊退散でし・・っ!!!アーメン、ソーメン、ヒヤソーメンでし・・・っ!!」 |
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012 |
イヴェット | (花束を片手でよけながら、もう片方の手はアレクの足首から太腿へ向かって上がっていって) 「ちょ・・っ!!痛・・っ!!!痛いってばぁ・・っ!!!ちょっとぉ・・っ!!」 |
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013 |
アレク | (パニック状態でギュッと目を閉じたまま叫び続けて) |
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014 |
イヴェット | (アレクの太腿に掴りながら必死に訴えて) 「もう!!!アレクさんっ!!ちゃんと目を開いて見て下さいっ!!私です、私!イヴェットですっ!!」 |
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015 |
アレク | (手を祈りのポーズに組んで目を閉じたまま必死に、後半はイヴェットに驚いて大袈裟に) |
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016 |
イヴェット | (何とか立ち上がりながら、怒った様子で) 「もう!アレクさんがいきなりぶつかって来たんですよ・・っ!!」 |
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017 |
アレク | (疑惑の眼差しでイヴェットを見て、恐る恐る近づいてイヴェットの脇腹をくすぐって) |
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018 |
イヴェット | (いきなり両脇をアレクにくすぐられて笑いながら否定して) 「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!ちょ、ちょっと・・!あひゃひゃひゃ!!やめて・・くださいよぉ・・・ひゃひゃひゃひゃ!!」 |
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019 |
アレク | (くすぐるのをやめてジトリと横目でイヴェットを睨んで) |
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020 |
イヴェット | (プンプンしながら腕を組んでアレクを見て) 「んもぅ!!本物に決まってるじゃないですかっ!!」 |
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021 |
アレク | (怒った様子で) |
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022 |
イヴェット | (アレクから離れてこっそり文句を言うように) 「何よ!そっちがぶつかってきたくせに・・っ!!その上、勝手に変な誤解までして・・・!!何が、成仏してくれ・・よっ!!」 |
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023 |
アレク | (わざとらしく耳に手をあてて) |
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024 |
イヴェット | (くるりと振り返ってにっこり笑って) 「いいえ、何でもないでし♪」 |
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025 |
アレク | (ブツブツと小言を言おうとして) |
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026 |
イヴェット | (アレクの言葉を遮って明るく) 「あああ!!それより、何かあったんでし・・あ、いや・・何かあったんですか?」 |
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027 |
アレク | (ジロリとイヴェットを睨んで思い出したように目を見開いて興奮した様子でまくしたてて) |
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028 |
イヴェット | (驚いた様子で口元に手をあてて) 「シャルロッテ様が・・!?」 |
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029 |
アレク | (自分を抱きしめるように両腕を抱えてブルブル震えて) |
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030 |
イヴェット | (大袈裟に驚いて) 「えええ!?アレクさん、確かめもせず、そのまま放置して来てしまったんですか!?」 |
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031 |
アレク | (訴えるように) |
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032 |
イヴェット | (大袈裟に) 「だって、いつもは、こーんなおっきい芋虫も平気で素手で掴んでポイッってするじゃないですかぁ!!」 |
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033 |
アレク | (ブツブツ文句を言うように、後半は震えながら嫌そうに、最後は思い出したようにポンッと手を叩いて立ち去って) |
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034 |
イヴェット | (アレクを見送って首を傾げて、うっとりとした様子で) 「変なの・・。フフ・・・それにしても、薔薇園に横たわる美少女の死体だなんて・・・あぁ〜〜〜、とっても素敵!!絵になるじゃなぁ〜い!!本当、うっとりしちゃうわ〜〜♪・・・そうだ!皆が集まる前にこっそり見に行っちゃおうかしら??」 |
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035 |
ノア | (颯爽と現れて、辺り一面に散らばった薔薇に気づいて、拾いながら) 「・・・ん?・・・これ・・・君の薔薇かな?」 |
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036 |
イヴェット | (呆けた様子で振り返って、ノアの存在に驚いて、慌てて薔薇を拾い集めて) 「え・・?・・ああっ!!・・・そうです・・っ!!!あ、いえ、違うんです・・っ!!これは、アレクさんが勝手に落としていって・・・っ!!」 |
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037 |
ノア | (薔薇を拾いながら穏やかに微笑みかけて、集めた薔薇をイヴェットに渡して) 「・・・フフ・・そう・・。こんなに見事な薔薇なのに、勿体ないよね・・・はい・・」 |
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038 |
イヴェット | (慌てて頭を下げて) 「ああ!!ありがとうございます!」 |
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039 |
ノア | (イヴェットが持っていたバラの花束から、一本だけ抜いて、にっこり笑って) 「フフ・・・これ、一本だけもらってもいいかな?」 |
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040 |
イヴェット | (照れた様子で) 「あ・・はいっ!!もちろんです!」 |
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041 |
ノア | (にっこり微笑んで立ち去って) 「ありがとう、イヴェット。・・・それじゃあ!」 |
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042 |
イヴェット | (ノアの後ろ姿を見送って、恋する乙女な表情で、最後は薔薇の花束いに顔をうずめて棘が刺さって痛そうに) 「私の名前・・・・覚えてくれたんだ・・・・キャーー―!!!・・アイタタタタ!!!」 |
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043 |
イヴェット | (落ちていた新聞を拾いながら、目を輝かせ嬉しそうに) 「今日のラッキーアイテムはバラの花・・・って、やっぱりよく当たるわ、この占い・・・!フフフ!よし!攻めて攻めて攻めまくるわよーー♪待ってて下さい、ノアさん!!!さ〜て、まずは、今日のお仕事、がんばろーっと♪」 |
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