025 Egretta Sacra III vol.1 :芝居用台本003  ・・・・・・・・・・・・・・

S-3 The Escape

  ■概要
主要人数:3人
時間:
4,21

■ジャンル
ボイスドラマ、中世、シリアス、ファンタジー

■キャスト
シャルロッテ(女、18歳、マクシミリアンの妹)
ヴェラ(女、23歳、侍女)
ノア(男、17歳、小姓)


タイトル
時間
キャスト
セリフ・ナレーション
S-3

 

  (ソファの上で膝を抱えているシャルロッテ)

The Escape

001

ヴェラ

(丁寧に)
「失礼致します。シャルロッテ様、お食事の用意ができました。こちらでお召し上がりになりますか、それとも・・・

シャルロッテ、ヴェラ、ノア

002

シャルロッテ

(ヴェラを遮って、拗ねた様子で)
「食べたくない・・・

 

003

ヴェラ

(丁寧に)
「・・ダメですよ、しっかりお召し上がりにならなくては・・・今日はシャルロッテ様のお好きな・・・

TIME:4,21

004

シャルロッテ

(ヴェラを遮って、癇癪をおこしたように)
「食べたくないって言ったら、食べたくないのよ!

 

005

ヴェラ

(困ったように微笑んで慣れた様子で)
「・・フフ・・・そんなことをおっしゃっていると、またマックス様が心配なさいます

 

006

シャルロッテ

(膝を抱えてそっぽを向いて)
「お兄様なんて・・・嫌い・・っ・・・

 

007

ヴェラ

(穏やかに)
「あら・・・いかがなさいました?

 

008

シャルロッテ

(拗ねたように)
「私のことなんて、どうでもいいのよ・・・

 

009

ヴェラ

(穏やかに)
「そんなことありませんよ

 

010

シャルロッテ

(顔を上げてヴェラを振り返って)
「だったら、何故、顔を出さないの?・・・朝から一度もお兄様の顔を見ていないわ・・

 

009

ヴェラ

(にっこり笑って、後半はつい言ってしまって口元をおさえて)
「きっとお忙しいのですよ。エグレッタ・サクラでパーティーなど久しぶり・・・あ、いえ・・・

 

012

シャルロッテ

(驚いたように足を下ろして向きを変えて)
「パーティー・・?まさか、本邸ではパーティーが開かれているの?

 

013

ヴェラ

(慌ててシャルロッテに近寄って)
「・・・あぁ・・違います、シャルロッテ様。どうか、誤解などなさいません・・・

 

014

シャルロッテ

(ヴェラを遮って、訴えるように)
「だから、さっきから外が騒がしいのね?何故、教えてくれなかったの?

 

015

ヴェラ

(困ったように目を伏せて)
「・・・それは・・・

 

016

シャルロッテ

(立ち上がって、激昂した様子で)
「ひどいわ・・・わざと黙っていたのね?お兄様も、スヴェンも、ヴェラも、ハリーも・・皆して、私を騙していたのね!?

 

017

ヴェラ

(慌ててシャルロッテに近寄って)
「そういう訳では・・っ・・!どうか落ち着いて下さい、シャルロッテ様!

 

018

シャルロッテ

(近寄るヴェラを振り払って、怒ってソファに座って)
「近寄らないで!皆、嫌いよ!大嫌いっ!!もう、出てってちょうだいっ!!

 

019

ヴェラ

(困ったように)
「あぁ・・・シャルロッテ様・・・

 

020

シャルロッテ

(怒った様子で)
「出てけって言ったのよ!!・・いいこと、ヴェラ?今日は食事はしないわ!!私がいいと言うまで、誰もこの部屋に入ってこないで!!

 

021

ヴェラ

(しょんぼりした様子で)
「・・・・かしこまりました・・・失礼致します

 

022

シャルロッテ

(怒り悲しみながら、ソファに突っ伏して)
「何故・・・私に黙って・・・!!ひどいわ・・・ひどすぎる!!

 

023

ノア

(そっと現れて声をかけて)
「・・・・シャルロッテ・・?

 

024

シャルロッテ

(カバッと起き上がって鋭く)
「誰!?入ってくるなと言ったでしょう!?

 

025

ノア

(困ったように微笑んで)
「・・・ごめん・・・タイミングが悪かったかな・・

 

026

シャルロッテ

(ノアの顔を見て慌てた様子で)
「・・っ・・・ノア!・・・ごめんなさい・・違うの・・・

 

027

ノア

(気遣うように遠慮がちに)
「あ、いや・・・大丈夫だった?もし迷惑だったら、また別の機会に・・・」

 

028

シャルロッテ

(首を振りながら慌てて立ち上がってノアの手を掴んで)
「違う・・っ!・・いや・・っ!ノア、行かないで・・っ!

 

029

ノア

(穏やかに微笑んで、シャルロッテをソファに促しながら隣りに腰をおろして)
「フフ・・わかった。・・・今日は忙しいから、長居はできないけれど・・・。ホールに君の姿がなかったから、具合でも悪いのかと心配で・・・・ほんの少しでいいから、君の顔を見たかったんだ、シャルロッテ・・・」

 

030

シャルロッテ

(ちょっと拗ねたように俯いて)
「今日は・・・パーティーなんでしょう・・・?

 

031

ノア

(ちょっと驚いたように)
「え・・・なんでしょうって・・君は出席しないのかい?」

 

032

シャルロッテ

(俯いたまま、拗ねたように)
「さっき、知ったの・・・しかも、たまたまヴェラが口を滑らせて・・・誰も・・教えてくれなかった・・・

 

033

ノア

(表情を曇らせて)
「そうなんだ・・・?」

 

034

シャルロッテ

(顔をあげ、ノアの腕にすがるように)
「ねぇ、外はどんな様子?たくさん、お客様がいらしているの?

 

035

ノア

(優しく微笑んで)
「フフ・・・そうだね。今日は仮面舞踏会なんだ・・・だから、どんな方がいらしているのかは、わからないけれど・・・わりと賑やかな方なんじゃないかな・・」

 

036

シャルロッテ

(膝を抱えながら、寂しそうに呟いて)
「そう・・・だから、お兄様もいらっしゃらなかった・・・一人ぼっちで寂しい想いをしているのは、私だけなのね・・・

 

037

ノア

(労わるようにシャルロッテを見て)
「シャルロッテ・・・」

 

038

シャルロッテ

(せつなく呟いて)
「いつも・・一人ぼっち・・・

 

039

ノア

(悲しく目を伏せて、すぐに何か思いついたように微笑んで)
「・・っ・・・。そうだ!ここでもう少しだけ待っていて・・」

 

040

シャルロッテ

(困惑した様子でノアを見て)
「ノア・・?

 

041

ノア

(シャルロッテの手をとって、優しく微笑んで)
「僕が君を連れ出してあげる」

 

042

シャルロッテ

(ノアの手を軽く振りほどいて悲しそうに、後半は訴えるように)
「そんなこと・・・無理よ・・・。ここから出ていくことは、できないもの・・・。それに・・・仮にここを出られたとしても、すぐに見つかって、連れ戻されてしまうわ!

 

043

ノア

(にっこり笑ってシャルロッテの手を再びとって)
「言っただろう?今日のパーティーは仮面舞踏会なんだ。だから、大丈夫。僕に任せて・・・すぐに戻ってくるから、君は用意をして待っていて」

 

044

シャルロッテ

(すがるような目でノアを見て)
「本当に?・・・本当に私をここから連れ出してくれるの?

 

045

ノア

(シャルロッテに笑いかけて)
「あぁ。僕を信じて」

 

046

シャルロッテ

(嬉しそうな笑顔で頷いて)
「・・・えぇ!

 

047

ノア

(爽やかに言って、シャルロッテのおでこにキスをして立ち去ろうとして)
「じゃあ、後ほど・・・」

 

048

シャルロッテ

(慌ててノアを呼び止めて立ち上がって)
「・・・ノア・・・!

 

049

ノア

(軽やかに振り返って)
「ん?」

 

050

シャルロッテ

(照れたように俯いて)
「・・・ありがとう・・・

 

051

ノア

(明るく笑って)
「フフ・・あぁ!」

 

052

シャルロッテ

(嬉しそうにソファに腰をおろして)
「・・・フフ・・パーティーなんて何年ぶりかしら・・・

 

053

シャルロッテ

(すぐに立ち上がって、慌てた様子で立ち去って)
「・・・そうだわ!早く用意をしなくては・・!ノアが戻ってくる前に・・・

 
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